【自閉症】の改善方法は?療育方法や家庭で心がけること

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自閉症児を抱く母

漫画:moroさん

自閉症の改善方法は?

自閉症は先天的な脳疾患で、

対人関係が難しい、
言葉の発達が遅い、
強いこだわりがある、

といった特徴が見られます。

将来的に社会に溶け込むのが難しいといわれており、
子供が自閉症の診断を受けたご両親は大きなショックを受けられたことでしょう。

自閉症には、明確な治療法がないとされています。

けれども、悲観的になる必要はありません。
療育や日々の言葉かけや接し方次第で、改善する可能性はあります。
過去には、自閉症だとは分からないくらいに改善したケースもあるそうです。今回は、そんな自閉症の改善方法についてを詳しく説明していきたいと思います。

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■療育に通う

自閉症と診断されたら、すぐに専門機関で療育を開始することをおすすめします。
市の発達センターなどで受けることも出来ますし、
民間の療育機関もたくさんありますので、
インターネットで調べたり資料を取り寄せたりして情報を集めましょう。

知識を持った専門の方達がその子に合った療育プログラムを組んでくださるので、安心しておまかせしてください。

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療育方法としてよく知られているのが、以下の3つです。

●ABA

ABAはApplied Behavior Analysisの略式語で、
応用行動分析とも呼ばれています。

出来ないことを分析して細かく分け、
段階を追って成功体験を重ね自己肯定感を育むという方法です。

例えば足し算が出来ないならいきなり足すことを教えるのではなく、

数字は分かっているか→問題の意味は分かっているか→足し算をイメージすることが出来るか、

と段階ごとに丁寧に指導し褒める回数を増やします。
褒められたことによって得た自信は、子供の成長に繋がります。

※おすすめの本
『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』 (健康ライブラリー)

●TEACCH

TEACCHとはTreatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Childrenの略式語で、
『自閉症及び関連するコミュニケーション障がいをもつ子どもたちのための治療と教育』という意味があります。

自閉症者の社会的に難しい部分を改善させようとするのではなく、
その人の持っている機能に着目して社会で過ごしやすくなるように支援するという方法です。

生活環境や教育環境をその子が過ごしやすいように整えたり、
スケジュールの視覚化や絵カードを使ったコミュニケーションの指導などが行われます。

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●SST

SSTはSocial Skills Trainingの略式語で、
社会生活技能訓練とも呼ばれています。

簡単に言うと、社会生活を送る上で必要なスキルを習得することです。

世の中には、誰かに教わることもなく自然と習得する暗黙のルールというものが存在します。
ところが自閉症の子供はこの暗黙のルールを身につけることが難しく、
空気の読めない行動をとったり、
他人が不快感を受けるようなことをしてしまいがちです。
それを、ゲームや話し合いやロールプレイングを通して学んでいく方法です。

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■家庭で心がけること

療育に通うとなると、時間が限られてくるのが難しいところです。
予約がいっぱいで、月に一度しか受けられないといった声も時々耳にします。
療育は、日々家庭の中で取り入れた方がずっと効果があるといわれています。

前述したようなABAやTEACCHを家庭で取り入れることも可能ですが、
ここではもう少し手軽に取り組める方法を分かりやすくご紹介していきたいと思います。

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●生活リズムを整える

まずは、生活のリズムを整えることからはじめましょう。
起床時間、寝る時間、ご飯の時間まできっちりと決め、
ズレのないように生活をおくるよう心がけます。

朝は7時には起きて、夜は遅くとも9時には寝かせるようにしましょう。

安定した生活リズムを繰り返すことにより、脳が活性化され成長を促すといわれています。

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●おもちゃを増やさない

部屋がおもちゃに溢れていると、自閉症の子供はどれで遊んだらいいのか分からず、
意味もなく放り投げたり壊したりといった行動をとることがあります。
思考力が低下する要因にもなりますので、
おもちゃはなるべく減らしましょう。

少ないおもちゃで工夫して遊ぶようになれば、
頭を使うようになり自然な形で療育に繋がります。

またおもちゃの数が少なければ片付けの苦手な自閉症の子供でもすぐに部屋を綺麗に出来て、お母さんのストレスの緩和にも繋がります。

●接し方に工夫をする

自閉症の子供は意識がそれがちで指示が入りにくいので、
言葉は一言一句はっきりと伝えるように心がけましょう。
また、自閉症の子供は耳からよりも目からの情報の方が伝わりやすいといわれています。
そこで生活の中に絵カードを取り入れ、
子供が訴えたいことやこちらが伝えたいことをスムーズにやりとり出来る工夫をしましょう。
何よりも効果的なのが、褒めることです。
どんな些細なことでもいいのでたくさん褒めてあげて、子供の向上心を引き出しましょう。

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●食事に気をつける

自閉症は食品添加物が原因だと言われたり、
牛乳や小麦や卵を除去すると改善するという説もあります。

どちらも科学的根拠は乏しく一概には言い切れない状況ですが、
食品添加物が子供の成長の妨げになるのは広く知られていることです。

自閉症の子供に限ったことではありませんが、
甘いものやスナック菓子は極力控え、栄養バランスのよい食事を提供するように心がけましょう。

■薬物療法

自閉症の根本的なものを治すものではありませんが、
他傷・自傷行為が激しい場合は、
精神を安定させる薬が処方されることがあります。

薬物療法と聞くと抵抗があるかもしれませんが、
問題行動が減り親子ともに気持ちが楽になったという声も多く聞きます。

もちろん向き不向きもありますので、
薬物の投与は主治医に相談しながら慎重に行ってください。

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自閉症を少しでも改善させるためには、日々の積み重ねが重要です。
治るものではないからとあきらめてしまうのではなく、積極的に子供に働きかけましょう。
絶え間ない努力は、いつかは明るい未来に繋がるはずです。
ですが療育にばかり固執するあまり、
親子ともども精神的に追い詰められる可能性もあります。
時には気を抜いて、リラックスする時間も作るように心がけましょう。

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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
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