ADHDの子供を支援する方法【周囲・専門医・薬】3つのポイントについて

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ADHDの子供を支援する方法【周囲・専門医・薬】3つのポイントについて

   

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漫画:moroさん

私は、小学生の頃授業中に教室の中を歩き回ったり、ペチャクチャと隣の子に話しかけたりしていて、問題視された経験があります。
自分としては、楽しいつもりで人に迷惑を掛けるつもりはないのですが、先生によく叱責されたことを覚えています。

私のような子供を周囲で見かけませんか?
これは心の障害である「発達障害」といわれるものかもしれません。

子供の「発達障害」は、3つに大別できます。

・ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
・ADHD(注意欠如多動性障害)
・LD(学習障害)

いずれも脳機能に関係する障害・特性です。

今回は、そのうちの子供のADHD(注意欠如多動性障害)について、その特徴・治療の方法・周囲の協力体制についてご紹介します。

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■ADHD(注意欠如多動性障害)である子供の特徴

ADHDの原因は、注意力・衝動性・多動性を自分でコントロールできない脳神経の障害です。

ADHD子供の傾向には、以下のパターンがあります。あくまでパターンであり、「そういう傾向にある」ということです。
以下のような子供は、よく見かけますから、当てはまるから「子供のADHD」とは断定しないようにしましょう。

ただし下記の特徴・傾向が顕著な場合、専門医の診断を受ける事を検討してみてください。不正確で科学的理論に基づかない判定を下すということをしてはいけません。子供の人生にも影響を与えます。親御さんは十分慎重にならなければなりません。

A. 相手の意図やその場の雰囲気を読み取れず、友達とトラブルを起こします。

B. ずっと着席しているのは苦手で落ち着きがない。急に話しかけるので他人にけむたがられます。

C. 本人の自覚がなく、同じことを繰り返してしまいます。

D. 衝動性が抑えられず、突発的な行動が多く身勝手な行動を取り周りに迷惑をかける事があります。

E. 気が散りやすく宿題をし忘れたり、忘れ物が多く自分の部屋を片付けることができません。

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■年齢別のADHD(注意欠如多動性障害)への対応のしかた

・小学生

離席が目立ち落ち着きがない子供には、窓側ではなく壁際の席にするなどの配慮をするなどの配慮をしてあげます。
席を離れて、歩き回り他の人に迷惑をかけても、「不真面目」だと解釈し叱責することは止めましょう。
障害であることを理解し、また周囲の人のも理解させ、心温まった言葉で、席を離れないように伝えてあげます。

小学校への入学時は特別教室にしてもらうなどの選択を、強制的にしなければならない時です。ADHDの子供のより良い成長場所が、どこであるのか医師・教師・カウンセラーなどの意見を参考にしながら決定していく必要があります。

できれば、同じ経験を持つ親御さんを見つけて、体験談などを聞かせてもらうこともいいことです。

・中学生

一般的には親に反抗し始める時期ですが、発達障害の子供たちは他の子供たちと比べて親離れが遅い傾向にあります。
しかし、無理に自分で判断・実行するように!と強く求めてはいけません。

中学生になったからといって、全てを自分一人で判断し、方針を決めて行動する年齢になった訳でもないのです。「大人こども」的な見方を持って、見守ってあげることが重要です。

親御さんが、子供のペースに合わせて自分で判断したことをスムーズに行動に移せるようにしてあげることが望ましいです。

悩み事があれば親だけでなく、学校の担任や学校のカウンセラーなどに相談するといいよと、自然に子供に知識を提供することも自立につながるとも言えます。

・高校生

中学生までのように、特別支援級を選択するなどという選別することができなくなる時期です。

ADHDの子供は、自分を客観的に見つめることができません。ですから将来社会に出た時のことを想定して、「何がしたいのか・何ができるのか」を自己判断ができないということがあるため、将来の対策・計画を立てる際に助言をする必要があります。

その場になって軽率な判断を下さないように、日頃から子供とコミュニケーションを十分とっておいてください。

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■薬によるADHD(注意欠如多動性障害)の治療

支援の一つとして服薬という選択肢もあります。
服薬することで、症状の悪化を防ぎ、子供の長所が発揮しやすくなる場合があると言われています。

他の発達障害とは違ってADHDには薬が開発されており、「コンサータ」と、「ストラテラ」という2種類の薬があります。
どちらの薬もともに薬が効いている間は、ADHDの主な症状である「不注意」「多動性」「衝動性」の改善が期待できます。

両者とも服薬すると、痒み止めの薬などのような即効性がある薬ではありませんが、毎日定期的に服薬することで、徐々に症状が緩和されていきます。そのため薬の管理が必要となってきます。

・コンサータ(メチルフェニデート)

中枢神経を刺激して注意・集中力を維持するくすりです。
神経に直接働きかけるため、効果が出るのも早いという利点があります。依存性があるので、日本では認定を受けた医師にしか処方ができません。

・ストラテラ(アトモキセチン)

ストラテラは、前頭葉に働きかけ注意・集中力を維持させる薬です。
即効性はなく、効き目が現れるまでに約2週間、安定した効果の発揮には6~8週間程度必要となります。コンサータと違い一般薬扱いなので、どの医師でも処方が可能です。薬の値段が高いため、家庭における経済面での負担が大きくなります。

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■まとめ

ADHD(注意欠如多動性障害)である子供は、注意が散りやすく忘れ物が多く片付けができない、集中力がないなどの特徴があります。
これらは、年齢によって変化していいます。
小学生・中学生・高校生などの段階別に、障害に対する周囲のサポート方法もことなり、配慮が必要です。
また専門医への十分な相談体制も行います。

ADHD(注意欠如多動性障害)の症状を緩和させるには、親や周囲の環境整備などのサポートの他に、薬物療法(ストラテラ・コンサータ)を使うなど医療的支援を受けるという選択肢もあります。

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