これが最後と決めた不妊治療。妊娠判定の日【総まとめ】 by かよポン
すくパラ倶楽部で今まで6回にわたって掲載した「かよポン」さんの【不妊治療 妊娠判定の日】をまとめて紹介いたします。
周りの人たちの優しさにホロリとくる素敵な記事です。
どうぞお楽しみください。
【不妊治療 妊娠判定の日①】
かよポンさんのマンガはコチラから⇒【不妊治療 妊娠判定の日①】妊娠判定前、下がってきてしまった基礎体温に…
妊娠判定を待っている間。
赤ちゃん・・・どうだろう・・・
だめだったら・・・だめだったら・・・
不安のあまりそんなことを考えしまいながら、今までのことを思い出す・・・。
基礎体温を計ると下がってきてることに気がつき(※ 妊娠していると高温期が続きます。)
だめなのかな・・・。また、赤ちゃんだめなのかな・・・?
考えていると涙があふれてきて・・・
すると旦那から思いがけない言葉
「いいじゃん。ダメだっていいよ、赤ちゃんができなくても今までと一緒だよ。二人だって楽しいじゃん。」
【不妊治療 妊娠判定の日②】
かよポンさんのマンガはコチラから⇒【不妊治療 妊娠判定の日②】妊娠できなかったかも。旦那からの言葉に励まされ…
基礎体温を計ると下がってきていることがわかり、1人で落ち込んでいると
「いいじゃん。ダメだっていいよ、赤ちゃんができなくても今までと一緒だよ。二人だって楽しいじゃん。」
と言ってくれた旦那。その言葉に元気をもらう。
涙を拭いて・・・
「へへ・・・、そうだよね。ダメだったときは2人でハワイにでもいくかっ!予約しちゃおっと!」
そんな様子を見て「おいおい」とちょっと困って笑う旦那。
その時のことを思い出し、
妊娠判定を待つ待合室で「くすっ・・・」と笑い、バッグからお守り袋を出して手に取る。
【不妊治療 妊娠判定の日③】
かよポンさんのマンガはコチラから⇒【不妊治療 妊娠判定の日③】実母にもつらい思いをさせていたことに気づき…
妊娠判定の結果を待つあいだ、今までのことを思い出す。
1回目の不妊治療での傷が癒えてきた頃、実家で母が話してくれたことは
「あのときは、あなたを失うんじゃないかって・・・。怖くて怖くて・・・。」
そんな母の言葉を聞いて初めて気が付いた。
「そうだよね。ごめん・・・、心配かけちゃって・・・。(娘を失う怖さ・・・。親不孝だな、私・・・。)」
「でも、もうほらっ、こんなに元気ー!」
立ち上がってポーズもつけてみせた。
娘を失うかもしれないという怖い思い母にさせたのに、
また2年後、不妊治療再開を決めて母に電話をした。
「お母さん、実は、また治療をしようと思って・・・、もう年齢的にも最後のチャンスなの・・・。」
すると母は「えっ・・・」と絶句。
「前のこともあるし、先生もきっと考えてくれるだろうから・・・。」
一生懸命説明したけれど、母から言われた言葉は
「お母さん、もう・・・あんな思いはいやよ・・・。」
・・・そりゃあそうだよね・・・。お母さんゴメン、いつも自分のことばっかりでごめん・・・。
それでも後日、母から手渡されたものは――――
【不妊治療 妊娠判定の日④】
かよポンさんのマンガはコチラから⇒【不妊治療 妊娠判定の日④】寄り添ってくれる人がいると涙…そしてついに判定日に。
妊娠判定を待つ間、待合室で今までのことを思い出す。
また母に心配をかけさせることがわかっていたけれど、不妊治療を再開すると報告。
電話では不妊治療再開を嫌がっていた母だったけれど、後日・・・
「これ、お母さんの友達から聞いたんだけど、とてもよく効くんだって。」
そう言って手渡されたものは、
手編みの袋のお守り・・・。
母のやさしさに涙があふれてくる。
「ご、ごめんね・・・。(お母さん、ありがとう)」
2人で涙を流した。
今まであった色々なことを思い出し、
赤ちゃんができても、ダメでも・・・
寄り添ってくれる人がいる
「かよポンさん、どうぞ。」
ついに名前を呼ばれた!
妊娠判定の結果を聞くために、
母からもらったお守りを握りしめ診察室へ。
【不妊治療 妊娠判定の日⑤】
かよポンさんのマンガはコチラから⇒【不妊治療 妊娠判定の日⑤】お守りを握りしめながら結果を聞く…
診察室に入ると、尿判定の結果を知らされる。
先生がカルテを見ながら
「えーっとね・・・。」
「・・・はい・・・。(ドキドキ・・・)」
結果を言ってくれるまで、お守りを握りしめながらとてもドキドキして・・・
すると
「妊娠していますね。おめでとう。ほら、色が変わってるでしょ。」
先生が結果を見せてくれる。
その言葉を聞いて・・・
握りしめていたお守りを・・・
震える手でさらに、ぎゅううぅぅぅ・・・と握りしめ・・・
涙・・・。
【不妊治療 妊娠判定の日⑥】
かよポンさんのマンガはコチラから⇒【不妊治療 妊娠判定の日⑥】妊娠していた!しかも双子!?
「妊娠していますね。おめでとう」
という先生の言葉に母がくれたお守りを握りしめて涙。
泣きながら目をつぶると、今までの不妊治療の間に起こった出来事が浮かんできた。
1人で泣いたこと。
「あなたが元気でいてくれれば、それで十分。」という母の言葉。
「ダメだっていいよ。赤ちゃんできなくても今までと一緒だよ。2人でも楽しいじゃん。」と言ってくれた旦那の顔。
「すごーく効くんだって。」と母が手渡してくれたお守り。
お地蔵様にお祈りしたこと・・・。
「じゃあ、診察してみようか。」
という先生の声にハッと気が付く。
そして診察してもらうと・・・
「こりゃ、双子だね!ハッハッハッー!」
カーテンの向こうから先生の笑い声。
「ハイッ?!ふたご―――――!!」
ビックリ!!!
⇒作者:かよポンさん
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