



もともと私は服が好きで、
頑張って仕事をして、ご褒美に好きな服を買うのが当時の楽しみでした。
特別おしゃれが上手というわけではないのですが、
いろんな系統の服を着てみた結果、自分の好みが固まってきて
当時は「自分らしさ」が出せる服装だと思って着ていました。
なので、服装を全否定されると、どこか自分のことも否定されているような気分でした。
彼は「ふんわりした服装」=「体型を隠すために着ている」としか思えなかったようです。
ただ、その理由がゼロだったかというとそういうわけでもなく、痛いところを突かれている気もしました。
自分のコンプレックスをカバーしつつ好きな服を着る、というのは悪いことではないと思うのですが、
彼にとっては、それではダメだったようです。
最初のうちは言い返していたのですが、
だんだんと、説明してもわかってもらえないんだと感じるようになりました。
「私が折れてうまくいくなら、もうそれでいい」と思いつつも、
自分の好みではない服を着ていると、自分らしさがなくなっていくようで悲しかったのを覚えています。
それでも、彼と別れる勇気はまだありませんでした。
29歳、婚活疲れの中ようやくできた彼氏 ――
服装なんかより大事なものがある、そう自分に言い聞かせていました。