元義母の信じられない言葉【初孫をめぐる私と元義母さんの攻防戦③】 by 木村アキラ

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◆今までのお話

【初孫をめぐる私と元義母さんの攻防戦】

 

 

なるべく穏便に済ませたい。

いったいどうすれば!…なんて考えているうちに

新生児室に着いてしまいました。

え…やばいよ。

 

 

両親にもまだ抱っこしてもらっていないのに

他人同然の元義母さんに一番にダナを抱っこされそう。

もうそのルート突き進んでゴール見えてますもん。

抱っこされるのも時間の問題!

 

 

もう諦める?

別に誰が一番に抱っこしても良くない?

だってほら、私と元夫は抱っこしてるし、看護師さんだってたくさん抱っこしてる。

あっ!他人(看護師さん)がダナ抱っこしてる!

よしよし!元義母さん一番じゃないよ!

大丈夫だいじょうぶ!

 

そう、抱っこの順番なんて関係ないの。

ダナのことを「かわいい」と思って抱っこしてくれるんだから

ネガティブな考えなんて失礼だよね!

きっと元義母さん、抱っこさせてあげたら喜んでくれるよ。

 

そしてこの先

「私が一番に抱っこしたの」って自慢するのかな?

ダナが大きくなったら

「ダナを一番に抱っこしたのは私なのよ」って話すのかな?

自分が一番だって、この先何かある度に言うんだろうなー。

 

ずーっと

ずーっと…。

 

 

嫌っ!

やっぱり嫌!

頭では理解しようとしたけど、

心が無理! 拒否してる!

 

抱っこの順番なんてくだらないって

言われるかもしれないけど

 

イヤなものはイヤ!!

 

 

ダナが産まれる前から夢だった。

ダナは初孫だし、親戚や友人より前にお互いの両親に一番に抱っこしてもらおうって。

 

私の実家は新幹線を使わなきゃ来られない距離。

今すぐには駆けつけられない。

もう私がやるしかない!

元義母さんには嫌な思いさせちゃうかもしれないけど

「抱っこさせられません!」って言う!

 

「元義母さん!」

「お話があります」

 

元義母さんを通路の隅っこに呼び出しました。

 

さぁ、言うぞ!

 

 

空気がピリッとしました。

元義母さんの笑顔は消えています。

しかし元義母さん

わかってくれたようです。

 

せっかく来てくれたのに

(アポなしですが)

申し訳ないので何度も頭を下げました。

まだ熱も下がらず身体もしんどかったので

「やっと解放される~」と内心喜んでいたその時、

 

元義母さんから信じられない言葉が…。

 

※次ページに続きます。

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