出産直後『何か』を探す助産師さん。後に判明する衝撃の探し物【産院選びも相性が大切!③】 by Michika

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【お産を進ませる救世主の登場】

勤務交代の時間がきたらしく、交代で入った助産師さんが挨拶に来てくださいました。


『…あ!あの、唯一話しやすかったベテラン助産師さん…!!』

 

「なかなか進んでないみたいね。まずはちょっと内診させていただくわね。」

 

『…またか…』

 

どうせ内診してもらっても「まだね」と言われるだけ、そう思って一瞬うんざりしてしまったのですが、この助産師さんは今までの方とは違いました。

 

「あら?もしかして、しばらくお通じがない?」

 

「え?」

 

予想外の質問にきょとんとしてしまいました。

 

「一度トイレに行ってみましょうか。できそう?」

 

「もう、お尻の穴が痛くて痛くて、、、無理です、、、」

 

「そう。じゃぁ浣腸を試してみましょうか。」

 

長女の時の陣痛は、ひたすら体の中からお尻の穴を広げられるような感覚だったので、この頃には続く攻撃(痛み)で満身創痍。

ちょっとでも力を入れるなんてことは考えられませんでした。

 

助産師さんに言われるがまま、大人になって初めて浣腸をされることに。

でも、恥ずかしいなんて言っていられません。

とにかく少しでも早く痛みから解放されたい一心でした。

 

すると、効果はてきめん!

 

スッキリしたのと同時に、今度はさっきまでのものとは比べ物にならない激し過ぎる痛みが襲ってきました。

 

イダダダダダダ!!!!

 

その助産師さんいわく、腸を空にすることでお産が進むことはよくあることなのだそうです。

 

そしていよいよ、あのちょっとキツい女医さんが登場…

 

……じゃない!

 

いや、誰!!

 

現れたのは、健診では一度もお会いした覚えのないおじいちゃんでした。

 

そのベテラン過ぎる?風貌に、非常に不安になりました。

(どうやら引退後に非常勤で働かれていた大ベテラン先生だったようです。後から分かりました。)

 

しかし、そのおじいちゃんは、テキパキと内診すると人工被膜をしてくださり、バシャンッと派手に破水。

それをきっかけにまたまた一気にお産が進行しました。

 

ベテラン2人のおかげで、丸一日膠着状態だったのが嘘のように急激にお産が進み、分娩室に入ってから約45分。

無事に娘が誕生しました。

 

「苦しみ続けたあの時間はなんだったんだ…」

 

最初っから浣腸してもらったら、こんなに時間かからなかったんじゃ…というのはあくまで素人の私の考えですが、あまりにも急激な進行だったので、そう疑問に思ってしまいました。

 

◆助産師さんのひとり言

産褥ケア後、ベテラン助産師さんに車椅子を押していただいて入院する個室へ移動したのですが、分娩室を出る時に聞こえてきた彼女のひとり言がちょっと気になりました。

バタバタしているうちにすぐに忘れてしまいましたが…後に意味が分かります。

【体は休められないまま…】

その夜は産後ハイで眠れず、疲れが全然取れない状態のまま翌朝から母子同室となりました。

 

ここの産院は、授乳後とオムツ交換後、都度廊下にある秤に赤ちゃんを載せて体重を量って記録するルールになっていました。

授乳もオムツ替えも、新生児は頻繁。

お世話に慣れていない上、まだ会陰切開の傷の痛みで歩くのもままならない状態でこれをこなすのは、なかなか大変です。

 

しかも夜中でも当然これを行うので、常に誰かの赤ちゃんの泣き声が廊下に響き渡る状況。

赤ちゃんが眠ってくれても、自分はなかなか眠ることができません。

加えて、日中はナースステーションに赤ちゃんを預けに行き、指定された部屋に移動して母乳指導や栄養指導などを受けなくてはなりません。

終わったらまたナースステーションに行って子どもを個室に連れ帰ります

 

入浴も、シャワー室に行って手書きで予約表に名前を書込み、予約時間になったら15分以内にさっと済ませるルール。

人数が多いので、希望の時間を取るのはなかなか大変です。

予約したタイミングに赤ちゃんが大人しくしてくれているとも限りませんし、ナースステーションへの往復の手間も毎回発生します。

 

私はまだ産後の回復が早い方でしたが、痛みで歩くのもやっとな方、後陣痛の酷い方もいらっしゃって、あまりにもしんどそうで見ていて心配になるほどでした。

 

個室という安心感、食事の美味しさ、退院前のエステ体験など、良いこともありましたが、なんだかお産の前から最後まで、体を休める機会のないまま、退院となりました。

 

【予想外の書類】

そして退院の日。

受付スタッフさんが申し訳なさそうな表情で部屋にやってきました。

「ちょっと額が大きいので、、、書類作成の手数料はサービスさせてもらうわね!」

 

そう言われて渡された書類に書いてあったのは…

 

「入院費用追加料金8万円」

 

ええええええ!!

 

お産の費用って最初に案内のあった金額じゃないの?

追加料金があるなんて聞いてないっ!!

 

…いや、書類のどこかには書いてあったのでしょう。

私が気付かなかっただけで。

派手に見落としました。

もう、産むことだけでいっぱいいっぱいでしたので。

 

私の場合、土日に一泊したこと、産まれたのが日曜の夜だったことで、通常より高い追加料金となったようです。

 

ますます「早く浣腸して欲しかった…」と思ってしまいました。

 

入院するのに、と言うより普段から、財布に8万円という大金は入っておりませんので、銀行に行って下さなければなりません。

夫は仕事中、自分がATMに行くこともできない。

幸い実母が退院に付き添ってくれる予定だったので、連絡して代わりに下してきてもらいました。

「これ、誰も来れない人はどうするんだろう…」

 

【ついに分かった、助産師さんの言葉の意味】

退院後は2週間弱実家でお世話になり、母のおかげでやっと少し身体を休めることができました。

 

しかし、ちょっと気になることがありました。

 

トイレに行くと、拭いても拭いても血液が拭いきれないのです。

こういうものなのかな…と思いつつも、毎回とても気になっていました。

 

そしてある時、用を済ませた後に立ち上がり、体を倒して自分の股を覗いてみました。

 

「え???」

 

お股から、何かがちょろっと出ているのが見えました。

 

これか?ずっと血が拭ききれないの、これが原因か??で、なにこれ??怖っ!!

 

しばらくプチパニックに陥った後、意を決してもう一度便座にまたがり、ソレを引っ張ってみることにしました。

 

ドゥるるるん!

 

経験したことのないものすごい不快感と共に、思ったよりずっと大きかったソレは体から抜き出され、ボチャンとトイレに落ちました。

 

一瞬のパニックの後、お産の後に聞こえたベテラン助産師さんのひとりごとが思い出されました。

 

「あら?羊膜ってもう出たかしら?いつの間にか出てたかな?」

 

…そう。

 

本来なら産後のケアで取り出されるはずの羊膜が体の中に残されていて、この時まで私はその一部をぶら下げたまま過ごしていたのです。

拭いきれない血液は、どうやらここから伝って出ていたようです。

 

あのベテラン助産師さんのことだけは信用していたのに。。。

 

長女を元気に生ませていただいたこと、美味くて栄養たっぷりの食事を摂らせていただいたこと、受付の方に親切にしていただいたこと…大変お世話になり、感謝の気持ちもたくさんありましたが、後味の悪い妊娠出産経験となってしまいました。

 

【2人目の出産はどこで?】

子ども好きの私は、もともとはそんなに間を空けずに2人目が欲しいと思っていたのですが、1人目ですっかり懲りてしまい、なかなか次の出産は考えられなくなりました。

そして長女が3歳になり、少し子育てが落ち着いた頃に、やっと2人目を妊娠しました。

 

「どこで産もう」

 

長女の時のあの産婦人科は…もう嫌だ。

 

…そうだ!

ママ友から勧められた『助産院』に行ってみよう!

 

情報をくれたママ友に確認し、助産院に電話予約をしました。

 

いえ、正確には

「予約は必要ないですよ」

と言われました。

 

どういうこと??

 

さて、助産院での通院や出産はどんな風だったのか?

 

最終回に続きます。

 

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