






私は間違ってない。
子どものために、
ちゃんと考えて、
ちゃんと選んで、
ちゃんとやってきた。
甘やかすほうが、簡単だと思う。
でも、それじゃこの子のためにならない。
今ちゃんとできるようにならないと、
あとで困るのは、この子だから。
だから私は、教えてる。
できるようになるまで、
ちゃんと見てる。
それだけのこと。
――ちゃんとしてるだけ。
それなのに、
どうして、みんな離れていったんだろう。
……
まあ、いいか。
この子がちゃんとしていれば、それでいい。
「私は、娘を見る。」
子どもはうなずく。
でも ――
笑わない。
目も合わない。
これでいい。
私は、間違ってない。



