せっかく赤ちゃんを授かったのにごめん…謝り続ける私に旦那が言った言葉【私、死ぬの?妊娠健診でまさかのがん宣告…?!⑤】 by はなうさ

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【がんと口に出したら涙が込み上げてきた】

 

口に出すと、やはり込み上げてくるものを抑えられず泣いてしまいました。

 

しかし旦那の声を聞いて気持ちが少し落ち着いたのでそのまま遅番出勤することに。

身体はいたって元気。

いつものように仕事をしていた方が気が紛れました。

接客したり、スタッフと話している時間は今日自分が子宮頚がんだと言われたことを忘れられました。

 

ただ、夜になり仕事の終わりが見えてくるにつれ気持ちもどんより沈んでいくのでした。

 

 

【帰宅した家で旦那は

 

旦那はご飯を食べずに待っていてくれました。

 

食べながら、ゆっくり話しながら、まだ信じられない想いでいる私の話を「うん、うん」と噛み締めるように聞く旦那。

なにも言わず、ただ一言一言しっかり受け止めてくれる旦那のお陰で、話し終わった後は一人で抱えていた重荷が降りたように少し気持ちが軽くなっていました。

 

 

「ごめんね」

私は旦那に謝りました。

せっかく赤ちゃんを授かったのに、私の身体が病気で。

 

「ごめんね」

謝るほど惨めさが込み上げてきました。

 

そんな私に、旦那は「大丈夫だよ」と肩を叩いて言いました。

「赤ちゃんが病気のこと教えてくれたんだよ。早く気づいてよかった」

 

心配症の旦那は、多分今ものすごく不安で心配でたまらないはずでした。

でも、昔から私が落ち込むと前向きなことしか言わなくてなる旦那はこの時もそうでした。

「赤ちゃんのお陰で病気に気づけたなんて、産まれてくる前から親孝行じゃん」

 

もう、なんでそんな上手いこと言えるの。

普段は話し下手なのに。

 

朝から感情が忙しかったので、旦那の言葉に心が少し落ち着いた瞬間、どっと疲れが降りてきてこの日はガクッと眠りについたのでした。

 

次回、再検査の結果を聞きに大学病院へ向かうこととなるのですが

 

 

つづく

 

~第一話はこちらから~

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⇒作者:はなうさ
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