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今でも鮮明に蘇る…友達のお母さんに言われた言葉~うちの子と関わらない方がいいよ~【バラバラになった家族⑩】 by ワンタケ

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以上「うちの子と関わらない方がいいよ」でした。

 

【比較対象をずらして誤魔化す】

 

父の深酒がどんどん進むにつれ、家族の心は明らかにバラバラになりつつあるのに、どこかで他の家族不和を感じては「ウチはまだマシ、まだ大丈夫」と思うようになっていきました。

もしかしたら家族全員が、その時の状況をうやむやにしておきたかった時期かもしれません。

大きな事件が無い限りは、そのまま息を殺していれば「離婚」に捕まることはない。
無かったことにしたい。家族の気持ちがバラバラになっている事には気付かない振りをしていたい。

私が高校へ通っていたこの頃は、家族全員が息を殺してそこを通り過ぎようとしていたように思います。

当人の父でさえも、もしかしたら父こそが一番捕まらないように、見つからないように息を殺して生きていたのかもしれません。この頃の父はまだ、暴れもせずただ静かにお酒を飲んでいました。

母は夜の仕事で疲れ切っており、大体はうとうとしているような生活になりました。この時の母はスピッツとグレープバインとバックストリートボーイズが大好きで、音楽だけを心の支えに生きていました。ジャンルはメチャクチャだけれど、あの時音楽が無かったら母の活力になるようなものは他には一切無かったので、音楽があって本当に良かったなと思います。

 

最近母と「劇場版きのう何食べた?」を観に行きましたが、観終わった後に「やっぱりスピッツだね‼」と満面の笑みを浮かべていたので「映画じゃなくて主題歌の感想?」と思いましたが、水は差さずにそっとしておきました。スピッツを大音量で聴けて良かったね、現在の母よ。

 

【うちの子はダメだから関わらない方がいいよ】

 

この言葉を聞いた時にとてもショックを受けましたが、20年以上経った今でも時々ふとした瞬間に鮮明に耳に蘇ります。

特に自分が子供を持った今、「それは一体どういう気持ちで言ったんだろうか?」と更に考えてしまいます。

 

確かにその子は、親の言う事も聞かずに夜遊びに出歩くような子で、あまり良くない友達もいそうな雰囲気でした。(家がすごく遠いので、結局あまり遊ばなかった)

でも、これが伝わるか分からないんですけど、彼女はジャイアンよりももっと害が無い、キテレツでいう所のブタゴリラみたいな子だったんですよ。
天真爛漫でリーダーシップがあって、良い意味で影や深みや嫌味が無くて、もしかしたら現在は、すごく明るくて良いお母さんになってるんじゃないかなと思います。

でも、やっぱり今でもお母さんとは仲良くないんじゃないかとも思います。

 

私だったら、自分を「ダメ」と言う親は辛い。相性や経緯があるにしろ、それだけは言いたくないなぁ…といつまでも思ってしまう心に残るひと言でした。

「子供ほど大事なもんは無い」と言ってくれた父とは真逆にあるような言葉だったから、余計にショックを受けたのかもしれません。

でもそう言ってくれた父も、もう二度とそれを口に出すことは無い。それが分かっていても「まだ大丈夫」と気付かないようにしていましたが、今思えば「まだ大丈夫」が出た時点でもう大丈夫じゃないんだと思います。

 

高校卒業後、バイトをしながら美大浪人をしようと思っていた私でしたが、美大というのは技術的にも金銭的にもそんなに甘いものではなく、早々に諦めて就職をすることにしました。

それまで美大のために貯めていたアルバイト代は、カツカツだった家計にまるっとつぎ込まれることになり、それに不貞腐れて半分グレながら働くという生活を送っていたところ、自分の意志とは裏腹に突然家を離れる事になってしまい…。

「面接で倒れる」に続きます。

 

以上、「ワンタケの家に遊びに行くと、お父さんが揚げてくれる皮付きフライドポテトが最高に美味しかったね!」といまだに友人が言ってくれるのがちょっと寂しいけどとっても嬉しいワンタケがお送りしました!

 

つづく

 

~第一話はこちらから~

 

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