母や妹が「陰気だが気弱で無害な父」を完全に無視する理由とは?~父の枕元にあるもの~【バラバラになった家族⑮】 by ワンタケ

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以上「父の枕元にあるもの」でした。

 

【枕元の包丁】

 

父が枕元に包丁を置いているという事を、妹のメールで初めて知りました。

いつから、なんのためにそうなったのかは分かりません。父本人も分かっていないかもしれません。
その刃の矛先は母や妹に向けられたものではなく「恐怖」「孤独」「絶望」であり、ある意味お守りのような役割だったのではないかと思います。

父の性格からして、己を、妻を、子どもを傷つけるための物ではないはず。
ただ「弱かった」それだけだったと思います。

そしてその弱さを母も妹も理解して受け入れていた、見ない振りをしていたのだと思いますが、久々に家族に会った私には、到底見ない振りをできる事ではありませんでした。

もう見ない振りの限界はとっくに超えている。

 

家族全員が眠る寝室に刃物を置く、家族全員が乗る車で暴走するのは「危害」だと私は思います。

例えそれが結果的に誰も傷つけなかったとしても。

 

【荒過ぎる運転】

 

昔から車が大好きで、運転が上手だった父の荒過ぎる運転はとても狂気的でした。
車通りが無い暗い山道を、家族が乗った車は考えられないスピードで荒々しく蛇行して行きました。

お酒も入っていないし、父の運転技術なら事故を起こさないのは分かっていたけれど、
でもそれがしらふの行動だからこそ、私はこれ以上ない程に怒りと恐怖を覚えました。

 

「自分の子供ほど大事なもんが他にあるか!」と怒鳴った父はもうそこにはいなかった。
私を支えていたその言葉は、自分の中で永遠に帰って来ないものになりました。

その横暴な運転に妹と母は「またか…でも結局大丈夫だし」と思っていたと思います。
でも私の中ではその瞬間から、「自分を愛してくれた大好きな父」はいなくなりました。

 

命を奪わないだけで、心中であることには変わりませんでした。

激しい運転の車に揺られ、意識が飛んで昏睡状態になり「もうこのまま死ぬんだな…」と3時間車に揺られたこの夜を忘れられません。
これがトラウマになり、私の後々の人生に響いていくことになるのですが、それはまたもう少し先のお話になります。

 

という訳で次回「なぜ辛い道を選ぶ?」に続きます。

以上、山梨弁が間違ってたらなんかすみません…しばらく行ってないもんで…と思っているワンタケがお送りしました。

 

つづく

 

~第一話はこちらから~

 

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