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出産中、弱音を吐いた私に先生が予想外の行動を?!【高齢出産なめてました。体力不足で色々と限界になった話⑩】by 宝田くま子

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「あああ~・・・なんだか視界が暗くなっていくなぁ・・・」

 

「なんだか頭もシュワシュワするし・・・」

 

「耳も塞がれたみたいに、遠くなって・・・。あ~・・・誰か呼んでいる、私の名前・・・呼んでいる・・・なんでだろ」

 

「ん?なんで?」

 

「・・・・・・」

 

「あ!私、出産中だったんだ・・・」

「そう、出産中・・・」

 

 

 

 

たぶん時間にしてほんの数秒だったと思うのですが、その間に走馬灯のように色んな思いがゆっくりと頭を駆け巡りました。

 

そしてリアルに耳に響く、助産師さんたちの声。

 

 

まだ確かでない意識の中で、ものすごい剣幕の助産師さんたちの顔を、今でも覚えてます。

 

【やっと登場!】

「あ~・・・、目を開けるのか・・・、でももう力が出なくて力めないんだよなぁ・・・」

 

頭ではわかっていても、体が言うことを聞いてくれず、この後また陣痛の痛みとともに意識がフワッ、フワッと何度か飛ぶことを繰り返し、きちんと力めずにもがいていました。

 

 

 

もう本当に無理かも・・・・。

心も体もへとへとになっていると、

 

 

 

 

なんだか周りがパタパタと騒がしくなったように感じました。

 

「どうしたんだろう・・・」

 

息を切らしながら、私も周りを見渡すと、

 

 

待ちに待った先生登場。

そうでした。陣痛の痛みで気にしていませんでしたが、そういえば先生の姿はずっとなかったことに気づきました。

 

 

すっかり憔悴しきっていた私は、先生の姿を見ただけで、安心できました。

先生が来たからには「きっとなんとかしてくれる」「この地獄の無限ループから解放される」「助けてくれるに違いない」と、期待をこめて気持ちが楽になりました。

 

しかし、先生の口から出た言葉は、

 

 

 

まさかの、がんばれという激励。

「え!先生!この状態でまだ頑張れと!!!!」

心の中で大絶叫です。

 

私が頑張らなきゃ産まれないことは重々承知なんですが、いかんせんもう力めない。

力もうとしても、あまりの痛みに意識がぶっ飛んでしまう。

先生~・・・助けてよぉ・・・。

どう頑張ったらいいのかもうパニックでした。

 

そして思わず、弱音を吐いてしまいます。

 

 

 

すると先生は、しばらく様子をみたあと

「うん、そうだね、お母さん大変そうだから、少し手伝ってあげるね」

 

そう言って、予想もしない行動をとります。

 

 

なにがなんだか、もうビックリです!

「うっそーーーーーーん!?」

「こんな助け方なんですかぁーーーーせんせーーーぃ」

 

続きは次回。

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