まさかの馬乗り?!いきめない私に先生が繰り出した荒技【高齢出産なめてました。体力不足で色々と限界になった話⑪】by 宝田くま子
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状況が呑み込めないうえに、陣痛の痛みでさらに脳内は大混乱。
先生に対して、あられもしない暴言を脳内で叫んでしまいます・・・。
このままでは終わらない、産まなきゃ終わらない。
決死の覚悟で、最後の力を振り絞る気力を奮い立たせました。
「もう少しだよ、お母さん、がんばって力んでね」
相変わらず穏やかに話す先生。
私はもう限界と察し
「よし!もうこれで最後だ!がんばれ私!」
力の限り力みます。
「んんんんぬぬぬ・・・・・・」
「ふぬぬぬぬぬ・・・・・・ぬぬぬぬぉぉぉぉ・・・・・」
「出てこい!私のかわいい赤ちゃん!!!!!!!」
「ぬぉぁーーーーーー!!!!!!」
産道から内臓が引っ張り出されたような、なんとも不思議な感覚でした。
「・・・やっと、産まれた・・・」
荒い息遣いの中、やっと終わった陣痛地獄。
さっきまでの痛みがまるで嘘のように引いていきました。
「終わった!終わった!終わったよーーー!」
「私、赤ちゃん産んだよーーー!」
痛みがなくなれば現金なものです。
満身創痍の状態でも心の中は嬉しさでいっぱい。
しかし、私の出産はまだ終わっていませんでした。
このあととんでもない痛みを経験することになるとは・・・。
次回に続きます。
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