イケメンパパは知り合いだった!背後に忍び寄る嵐の気配…【勘違いママBさんとの奮闘記⑧】 by 白目みさえ
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もうほんとに失礼な話ですね。
「なんで絡んでくるん」って思ってしまいました。
その原因はこれ。
もしどこかにBさんがいたらまたあの目で睨まれてしまうやないですか。(⇒第7話参照)
それにしてもBさん存在感ヤバいな。
もう目の前には居てへんのに、脳内にしっかり登場してくれるやん。
とりあえず辺りを見回してみましたが、それらしき人影は見当たらなかったので、彼の話を聞くことにしました。
(おったら「急いでるんで!」とかってダッシュで逃げてたかもしれません。面倒くさいので。)
◆結局あなたは誰なの?
なんで知ってるん?
出身地の話なんかしてないのに、武田さんがどんどん私の正体を暴いてくる。
怖い怖い怖い。
お前誰やねん。
使い古されたナンパ文句かと一瞬思ったのですが…。
すっと前髪をかきあげた武田さん…。
あー…なんか知ってる…。
どこかみたことある…。
えー誰だっけ誰だっけ誰だっけ…。
○△中学の武田…武田…武田…
わかったーーーーーー!
ほら!あのオタクの武田ですよ!(知らんやん)
彼は私の中学時代の同級生でした。
今でこそ二次元に恋するオタクは「一定数いる」という認識だと思いますが、当時はまだネット環境もあまり充実しておらず、少なくとも子どもが自由に見られるような感じではなかったので、ここまでゴリゴリのオタクというのは珍しかったように思います。
彼は某魔法少女に恋をしていて。
下敷きとか?キーホルダーとか?
なんかグッズをたくさん持っていて。
口癖は「俺は二次元にしか興味がない」
オタクであることを恥ずかしがったり、引目に感じたりすることなく、なんだか胸を張ったオタクでした。
ヤンキーの多い田舎の学校だったのですが、その堂々っぷりからむしろなんだか一目置かれていたりして。
彼発信でヤンキーが魔法少女にハマるという、珍しい光景も見せていただきました。
私も当時オタクだったので、彼とグッズを交換したり、彼に依頼されて絵を描いたりして遊んでいました。
恋愛感情的なものはまっっっっっっったくなかったですけど。
微塵も。これっぽっちも。
純粋なオタク友達でした。
もう衝撃の事実。
あの武田が三次元の嫁をゲットしたというだけでも衝撃やのに。
話を聞けば、奥様はその界隈ではわりと有名なコスプレイヤーさんだそうで。
(どこで捕まえたんだ武田…)
今は漫画家として活躍しつつ、趣味のコスプレも時々楽しんでおられるんだそう。
今の武田のファッションや服装は奥様がコーディネートしてくれているそうで、武田が垢抜けたのもよく理解できました。
そして武田はフリーランスで株みたいなことをやってるんだとか。
(本当はもう少し丁寧に説明してくれたのですが、私がポカンとしていたので「まあ株みたいなことや」と省略してくれました。ええ奴や…。)
時間に余裕があるのは武田なので、奥様が仕事をしている間は子どもの面倒を見ているんだそう。(えらい)
そんなことを和やかに話しながら一緒に帰っていたのですが…
いやまあ武田がどんなコスプレするのかも気になるところですが…。
背後に忍び寄るこの「派手な靴」は誰なんでしょうか…。
この一件が…のちに嵐を巻き起こしてくれました。
続きます!
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