叩かれる私を見ていたはずなのに…父の体罰を覚えていない母の衝撃の一言【大人は覚えておけない⑥】 by 渡部アキ
この事実は私にとって今までの会話の意味をくつがえしてしまいました。
母はよく私に「父と対立したら自ら折れて欲しい」「父と仲良くして欲しい」「あなたの方から歩み寄って欲しい」と言っていました。
私はそれに対して
「私が子どもの頃によく体罰を受けていてある種のトラウマのようになっているのはきっと知っているはずなのに、そう言わなければならないということは、きっと母自身も辛いのだろう。」
「父と私との板挟みもあるし、私側にお願いをしなければならないほど、母自身も精神的に追い詰められているのだろう」
と考えていました。
しかしそうではありませんでした。私の気持ちを知ってて辛いはずどころか、
全く覚えてすらいなかったのです。
父自身に於いては「無かったことにしたい」どころか「勝手に無かったことになってる」可能性があるのです。
その前提で聞く前述の台詞たちは…
ものすごく自分勝手で身勝手な言葉に思えました。
それまでは「うーん、そうだね。私も喧嘩したいわけじゃないとけど…」「分かった。考えておくけんね」等、返答してきました。
時には母の願い通りこちらから父に連絡をすることもありました。
しかしこの全てを忘れている事実を知った現在。
「折れて欲しい?」「仲良くして欲しい?」「歩み寄って欲しい?」
は?これまで私に何を言ってきたの?
という思いがふつふつと湧いてきました…。
私は細かく何があったのかを話しました。
ここで「そんなことがあったんだ。なぜ忘れてしまっていたのだろうか」という返答だったら、まずこの漫画は描かなかったと思います。
しかし、この時に母が言った言葉は…。
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