友人伝いで知った実家の解体。数年ぶりに父に連絡してみると…~消滅した実家~【バラバラになった家族㉙】 by ワンタケ

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以上「消滅した実家」でした。

 

【消滅しても何もかもが鮮明】

 

実家の解体を教えてくれたのは、地元に住む妹の親友でした。

それからチラホラと私にも地元の友人から連絡がありましたが、思った以上に何の感情も湧きませんでした。

いつかこうなる事も分かっていたし、最後に見納めが出来ていたのもその理由ですが、一番の大きな理由は「記憶の中で、実家の全てが鮮明であるから」なのかもしれません。

古い小さなその家の隅々までが昨日の事のようにハッキリと思い出せる上に、砂壁の感触までも細かに肌で覚えている。

生まれてから家を出るまで生活の全てを共にしてきたその家は、その形を失ってももう何も惜しくない程自分の一部になっている感覚があります。

 

妹や母、父はどうだったのでしょうか?

実家の消滅について特に話したことは無かったけれど、もしかしたら家に執着していた母が一番寂しい思いをしたのかもしれません。

妹は、恐らく私と同じ感覚だと思います。取り壊されている写真に何故か鉄アレイが写っていたので、それについては語り合いましたが(父が昔体を鍛えていて生卵を飲んでいた事など)妹にも実家が沁み込み過ぎてもう未練は無いのではないかと思います。(猫さえいれば)

 

【非通知で掛ける娘と非通知で出る父】

 

一番複雑な気持ちだったのは父かもしれません。

どのような手順で家が取り壊されることになったかは不明ですが、その一帯の古い家も同じく取り壊しになっていたので恐らく退去の打診があった事でしょう。(命令ではなく打診という雰囲気な気がする)

老朽化しているとはいえ、自分の一存で家族が住んでいた家を取り壊す事に賛同し、出て行くのは色々考える事もあったのではないかと思います。

だからこそ、その時期に非通知の電話に出たのかもしれません。

 

私は今、本音を言えば、その時どうしても父の声が聞きたかった。
でも非通知でしか掛けられない自分がいました。

 

実家の消滅は何とも思いませんでしたが、父の声を聞いた後はしばらく気持ちが不安定になりました。
家族の中では父と私がおふざけポジションだったので、今でも電話を掛ければお互いに「ふざけた皮を被って」仲良く話せると思います。

でももう二度と、皮を被っていない頃には戻れない。

 

元気そうな声の父はおそらく、「兄弟だと思っているのは兄さんだけ」と言ってくれていた弟と何かしらの交信を取りながら、私たちがいない分「1人になったからこそ孤独を感じずに」暮らしているのだと思います。

「皮を被ってでも、繋がるべきなのが家族」という考え方もあると思いますが、「誰かと一緒にいるからこそ孤独を感じる人、自分を見失う人」は無理しないで良いのではないかと、父を見て思います。

 

こうして実家は消滅し、私は最後の父の声を聞き、家族はバラバラになりました。

 

小さい頃に「ずっと一緒にいたい」と思っていたけれど、各人それぞれ自ら家族を手放しました。心が通う妹と母はもっと近くで密になると踏んでいましたが…大人になると「子どもの頃の家族」はなんとも遠いものだと感じます。

当たり前のように一緒に居たのに、当たり前のように別の家族になって暮らしている。

という訳で次回最終回「バラバラじゃないのはほんの一瞬」に続きます。

 

以上、アマプラで一番大好きな家族ドラマ「THIS IS US」を観ては、激しく溜息と鼻息を漏らすワンタケがお送りしました!

 

 

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