今回のお話は私の友人・あみちゃんのお話です。
まず初めに、この話を書くに至った経緯をお話しします。
※PUPPPの症状の描写があります。苦手な方はご注意ください。

大学時代の友人のあみちゃんは、昨年末に第一子を出産しました。
もともとよく連絡を取り合っていたのですが、出産前後はあみちゃんが里帰りしていたこともあり、なかなかゆっくり話す機会がありませんでした。
産後数ヶ月が経った最近、久しぶりに電話で長話をしていると、あみちゃんからこんな打診がありました。

あみちゃんは、私がこうして育児系の記事を書いていることを知っていて、「自分の話を記事にしてもらうことはできない?」と相談してくれました。
こうした申し出は初めてだったので少し驚きましたが、里帰り中に「蕁麻疹が出てしまった」とちらっと聞いていたこともあり、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れなど、いわゆる「妊娠あるある」のような話を提供してくれるのかなと思っていました。
ところが、送ってもらった当時の写真を見て、これは単なる「あるある話」ではないとすぐにわかりました。

お腹を中心に、全身へ広がっていた湿疹と、湿疹跡のような赤み。
素人目に見ても、明らかにただの肌荒れではないことがわかりました。
蕁麻疹が出たこと自体は聞いていましたが、まさかここまで大変な状態になっていたとは思わず、ただただ驚くばかりでした。

あみちゃんが発症したのは、妊娠中に起こることがある「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」と、その中でもさらに稀だと言われる「PUPPP(妊娠性掻痒性じんま疹様丘疹)」という疾患でした。
特にPUPPPは発症例が少ないこともあり、当時あみちゃん自身が調べても体験談などの情報がなかなか見つからず、それがとても心細かったそうです。
ここからは、実際に経験した友人のあみちゃんの目線でお送りします。

つわりは人並みにあったものの、その後の妊娠生活はおおむね順調でした。
夫の仕事の都合で、周囲に知り合いのいない土地で暮らしていたため、出産は自分の実家近くで里帰り出産をする予定でした。

受け入れ先の産院では当時、コロナ対策として「里帰りの場合は、初診前に2週間の自宅待機期間を設けること」が条件になっていました。
そのため、初診の予約日より2週間早い妊娠32週で実家へ帰ることに。
それまで通っていた産院での最後の健診も特に問題なく終わり、いよいよ出産に向けて里帰りすることになりました。

季節は10月中旬。自宅のある関東ではまだ夏の名残を感じる頃でしたが、実家のある長野ではすっかり秋の気配が深まっていました。
2週間の自宅待機期間はあるものの、無事に里帰りできたことで、あとは出産の日を待つだけ。そう思って安心していたのですが……。


