小さい子供2人育児中、ホストファミリーを始めてよかったこと【子育てママがホストファミリーやってみた②】 by すぬこ
【すぬこ家のスペック】
すぬこ→専業主婦。
夫→名古屋に単身赴任して3年ののち、戻ってきたサラリーマン。
ムスメ→幼稚園年中、活発!
ボウズ→1歳8ヶ月、おとなしい!
アナ→メキシコからの留学生
学校が始まる当日に日本に着いたアナを都心の学校まで送り届け、ムスメのバスのお迎えのためにとんぼ返りをしたところまでが前回のお話。
【幼稚園から帰ったムスメは・・】
今日、アナがくることはムスメに伝えてあった。だから、家に帰ったらすぐアナに会えると思ってたムスメ。私もちゃんとそこのところ説明してなかったかも。
「ねえ、ママ、アナは?なんでいないの?いつ帰ってくるの?」
ってしつこいー!
私もそれなりに、いや予想以上に初日は疲れた。ちょっと黙っててくれると助かるんだけどなぁ、ムスメ。
この年頃の女子って、思ったことを全て口に出して、そして、物事のなぜどうしてをハッキリさせないと気が済まない。
【長女の性格】
2才半くらいから私の中のムスメは、アメリカ横断ウルトラクイズ(古い!)の早押しハットをかぶって、ボタンを押すと?マークがピコーンと飛び出す「なんでちゃん」というキャラが出来上がってまして。
幼稚園に入っても、なんでちゃんの勢いは止まらない。アメリカ横断終わってるでしょ。もう何往復してんだよ、いや、お手つきの方が多いかもな、っていう話。
私なりに頑張って説明しても、納得いくまで話が終わらない。しまいにはこっちが根負けして、
「ねえ、ムスメ。森羅万象、すべて理由があるわけじゃないの。理由付けしないほうがいいこともあるの。大きくなればいつか分かる。」なんて哲学的な話でごまかします。
とりあえず、今はWiiいくらでもやってていいから静かにしててくれないかなー。
アナ、ちゃんと帰って来られるかな、と心配しつつ、夕飯の準備を始めます。何かをいそいそとコントローラーにつなぎ始めるムスメ。ん、嫌な予感。コントローラーとつなぐのってあれしかないじゃん、あれしか。
やり始めるのはもちろん太鼓の達人。更にうるさいじゃないかぁぁ!
まーね、このとき、Wiiのソフト、スポーツリゾートか、太鼓の達人しかウチにはなかったんだった。
頭が割れそうに痛くなってくる。。。もーどーでもいいや。ムスメの話し相手をするよりマシか。。。ボウズもなんだかニコニコしながらバチ噛んでるし笑(叩かないんかーーーい!)。
【ようやく留学生アナが日本語学校から帰宅した】
あれ、でもまだ帰ってこない。あまりにも心配で日本語学校に電話して、彼女が何時頃学校を出たか確認します。
そして地図を片手に、無事アナが帰宅しました、よかった。偉いー賢い!
うちは子供も小さいし、バタバタで申し訳ないけど、ありのままの家庭をみてほしい。かっこつけて無理するのは性に合いません。
作るのが簡単で、食べてもらいやすい料理っていうと、やっぱりお子様メニューなんですよね。
アナは部屋に戻ってスーツケースを開けて、子供たち、私たちへのたくさんのお土産を持ってリビングに戻ってきます。
カラフルなお菓子。メキシコはお菓子にもチリが入っているものが多いらしく、チリの入ってないものを選んで持ってきてくれてます。夫にはテキーラ。テキーラの入ったチョコレートボンボンも!美味しそう!
夕飯時ですけどね、小さな4つの目がギラギラ輝いてます。
「ねぇ、食べていい?ご飯どきだけどお菓子、食べていい?」って目が訴えてます。
いいよ、食べて。今日は特別だよ。ちゃんとありがとう言ってからね。スペイン語では、「グラシアス」って言うんだよ(ボウズは日本語すら話せないので、スペイン語なんてもってのほか!)。
少し落ち着いたのかアナもいろいろ話してくれます。このときはまだ日本語が上手じゃなかったので、英語の比率が高いです。そのたびに、会話に混ざりたいムスメに、
「ママ、アナはなんて言ってるの?」っていちいち聞かれます。
ここで、ムスメをないがしろにしてはいけません。めんどうなところはだいぶ省きますが、話をかみ砕いてムスメに伝えます。ボウズは日本語がまだ話せないので、ニコニコしていつのまにかアナの膝の上に乗ってるだけ。要領がええな、お前は。
そして、ムスメの早口とタメ口の日本語がアナには通じません。日本語をちゃんとした先生から習ってきた子には、ですます調で話してあげないと通じないんですね。ムスメの言ったことも、簡単な、ですます調の日本語に置き換えて伝えます。
【アナは超エリート!?】
よく聞くと、30歳の若さで、
日本でいう東大(つまり、メキシコの国立大学の最高峰)の英文学の教授なんだとか!
確かに、聞き取りやすくてきれいな英語を話します。
えー、そんなすごい人がこんなうちでホームステイでいいんかい!も、も、申し訳ない。た、たしかにインテリジェンスが溢れた物腰。でも特別扱いはいけません。
【留学生との程良い距離感を保てる!?日本語学校からのルール】
1.門限は22時。
2.夕飯を食べないときは16時までにホストファミリーに連絡する。
3.洗濯、部屋の掃除は自分でやる。
4.朝ごはんは基本的にホストファミリーの家にあるものを自分で出して食べる。
5.友達を家に呼ぶときは必ずホストファミリーの許可を取る。
この日本語学校は、
「お客さん扱いしないでください。どこかに連れていくことも、率先してしなくていいです。家族で出かけるときに、声をかけてみるくらいはいいですが。わざわざ学生のためにどこかに出かけたりしなくていいです。」
という、お互い無理はしない、自主性に任せましょうという学校だったので助かりました。今思えば、いろいろ頑張りすぎる家庭があって、お互いかえって険悪になるケースも少なからずあったのかな。
【子育てママが留学生を迎えて良かったと思えた事】
こうして家族が増えたすぬこ家です。でも普通に生活は続いていきます。
子供達は年中と、もうすぐ2歳児です。ボウズのイヤイヤ期、トイレトレも乗り越えなくてはなりません。
ひとり同居者が増えると、物理的にやらねばならぬことは増えるのですが、それでも私は大人の会話ができる相手が家に来てくれて、そして子供達を可愛がってくれる大人がひとり増えて精神的に本当に助かりました。
私が子供達を常に可愛いと思うことのできなかった状況です。とにかく、早く大きくなれ、早く大きくなれ、って毎日念じていたときに、ニュートラルな気持ちで子供を見てくれる大人の存在はありがたかった。
これから留学生達との手探りの日々が始まります。
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現在のすぬこ家
今思えば、小さいのがふたりいて、よくあんなことがやれたなと思うホストファミリー業。
若かったんですかねー。そして夫の帰りが日々深夜だったというのも、かえってよかったのかもしれないです。ガールズ(?)トークたくさんできたし。
ボウズはあの頃のことをなんとなくは覚えているけど、今も日本でよく会う子以外は区別ができてないみたい笑。でも、楽しかった覚えはあるらしく、
「またホストファミリーやればいいじゃん」なんて言ってきます。
「あたしゃ働いてるし、そもそも部屋が余ってないからムリっす」と、丁重にお断りしてますが。これだけやったけれども、うちの子たちは異国にそれほど興味もなく、「日本最高じゃん!」って言ってますがね。それはそれで仕方ないですなー。
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