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子ども時代、兄に合わなかった習い事 ~大人の発達障害だった兄~【兄の習い事①】 by マル

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はじめまして!

Instagramで「兄は発達障害」というマンガを描いているマルと申します。
今回すくパラさんからお話をいただき、何を書こうか本当に悩みました。母にも話を聞いたのですが、「細かいことは覚えていない~。」と言われてしまったので、
今回は兄の特性で失敗した習い事。特性にあった習い事について、妹目線ではありますが書いていきたいと思います。

兄は現在40歳。時代は昭和の終わりから平成の始めのお話になりますので、いまと状況が少し違うということは覚えておいてください。

 

【兄について少し説明しますと…】

32歳の時、発達障害(アスペルガー症候群、ADHD)と診断されています。


幼少時代は「変わった子」で通っていました。
しかし、大人になって人間関係がうまくいかない、仕事が続かない、トラブルが多いなどがあり、うつ病を発症します。


そこで発達障害であったことがわかり、現在は発達障害と共に生活を送っています。

さて、今ではだいぶ認知されてきた発達障害ですが、兄の子供時代はあまりメジャーではありませんでした。
初めての子育てということもあり、母はこんなものだろうと思っていました。
そして母は、たくましい男の子になってほしいと色々な習い事をさせます。
空手、スイミング、そろばん…。

そして、

小学5年生から子供会に入ると野球が習えるということを知り、野球(観戦でしたが…汗)好きだった兄に野球をやらせます。

母も兄の運動音痴は知っていたので、体を動かして体力をつけてほしい!!
というくらいの気持ちで始めましたが、この野球で兄の特性は顕著なものになっていきます。

 

【運動音痴という以前に兄は…】

じっと話が聞けない。

 

ウォーミングアップの軽いランニングですらついていけない。

 

仕方ありませんがね…。

 

◆少し話は逸れますが

発達障害の人で運動が苦手な人は多くいるといわれています。
それは脳が体を操る機能に障害があるといわれており、
「発達性協調運動障害」と言われているそうです。

発達障害でも運動神経抜群の人もいるので、必ずしも関連しているとは言えませんが、兄はきっとこの発達性協調運動障害なんだろうと思います。

 

当時はそんなこと微塵も思っていないので、「楽しく行っているのならいいか」と母は思っていました。

しかし、野球はチームプレイ。
兄はボールを取ることも


打つこともできません。

 

 

そう。それはまるで、の◯太くん。

子供会とはいえ、真剣に野球をやっている子もいて

 

リーダー的な子に目をつけられます。

兄は危険感知すると素早く逃げます。

そして1番練習をしていないのに、練習終わりにひょっこり現れ、
おやつは最前列でもらいに行きます。

 

 

空気の読めない兄、、、、

 

当時は親が見に行くこともなく、このことを人づてに母は聞きました。

「体力づくりのため、楽しければいい。」という母の気持ちとは裏腹に、真面目に練習しろと怒られ、結局兄は居心地が悪くなり辞めました。

【相手の感情】

運動神経を除いても、兄には問題行動が目につきます。

発達障害の人は、この時はこういう行動すると相手が傷つくだろうな、こう言うと嫌がるだろうなと感情を想像することを苦手とします。

 

うーん。兄の言うことは間違いではないが…

相手を怒らせてしまうばかり…。

そして、強すぎる正義感。

 

 

兄も感情の想像ができず、何故自分が目をつけられるのかわからなかったのだと思います。

地区大会で優勝を目指していたチームだったので、余計に兄が浮いていたかもしれませんね。

もちろん発達障害であっても、野球が得意、運動神経抜群!な人もいますので、野球がダメということでは全然ありません!!

 

ただ、兄の場合は相手も本人も嫌な思いをしてしまった苦い思い出の習い事です。


【あの頃の環境は…】

でも、もし診断がついていて「体力づくりのため、楽しむことを目的としている」ことを周りが理解していてくれれば、別メニューかもしれませんが続けてこられたかもしれません。

そんな特別扱いが許される時代ではなかったし、本人もそれを望んでいたかはわかりませんが…。

持って生まれたものも大きいですが、環境も大事だったな…と大人になった兄を見て、少し切なくなる私でした。

 

 

 

次回は習い事につきものの、「送迎」について
またまた兄の特性を踏まえ描いていきたいと思います。

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⇒作者:マルさん
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