離ればなれの入院生活【赤ちゃんを授かって⑩】 by りんりんまま
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こんにちは!
りんりんままです。
前回は、泣かなかった赤ちゃんがようやく小さな声をあげたものの、面会できなくなったことを知ったところまで書きました。
【待ちわびていた面会時間、しかし…】
面会予定時間の少し前に、県で一番大きな病院へ転院することになったと知らされました。
この病院の設備では一晩治療しても状態が良くならなかったと…。
診断は、「胎便吸引症候群」
なんらかの理由で赤ちゃんがお腹の中で便をし、それを吸い込んでしまったことにより、自発呼吸が出来ない状態にあるとのこと…。
処置の際に見たチューブの中の黒いものは、吸い込んでしまった便だと分かりました。
のちに知った事ですが、この病気の中でも特に重症で一刻を争う状況でした。
「赤ちゃんが少しでも元気になるために、必要なことなんだ」
頭では分かっていても、気持ちが追いつきませんでした。
他の赤ちゃんの声に、嫌な気分にはなりませんでした。
泣き声も、くしゃみも、しゃっくりも 本当にかわいくて、自分の赤ちゃんのことを想像して癒されました。
看護師さんからもらった赤ちゃんの写真は、全身動かないように固定され、チューブだらけの痛々しい姿。
でも、とってもかわいくて「たれまゆはパパ似だな〜」「鼻はママかな〜」「小さいおててだな〜」とずっと眺めていられました。
でも、ふと「なんでこんなことに……」
「私が泣いたから酸素が足りなくて、苦しくなっちゃったのかな」
「なんで私は1人でここに入院してるんだろう」
と答えのないことを考え、涙が出ました。
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