中学受験は通過点。忘れていた、自分の夢は…【中学受験をした話⑲~最終話~】 by ぴなぱ
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こんにちは!中学受験をしたお話の続きです。
◆今までのお話
自分にとって中学受験は必要だったのか。私はずっと必要ではなかったと思っていました。
でも今になって改めて考え、中学受験を意識するよりもっと前まで遡って自分のことを考えてみて、幼稚園の卒園アルバムを思い出しました。
私の初めての夢は、絵描きさんでした。そのことは覚えていたし、確かに私の夢でした。
でも成長するにつれ、その夢は人には言わなくなりました。
絵を仕事にする人には「画家」や「デザイナー」や「イラストレーター」という名前があって、私が思い描いていた「絵描きさん」とは違うんだと思ったからです。
「お姫様」や「ヒーロー」になりたいというのと同じで、「絵描きさん」は私にとっては子どもの頃の絵空事のようなものでした。
でも、母はそう思わなかったのかもしれません。
自分も子どもを持ってみてわかりましたが、いくら小さい時でも、子どもにはそれぞれの意思があり、それが絵空事だとしてもその子の意志には違いないんですよね。
次姉がちょうど中学受験をしていたタイミングでもありましたし、私のこともいずれ次姉と同じ美術に力を入れている学校に行かせようかと、その頃から考え始めていたのかもしれません。
私はずっと「自分で選んでいない」ということに劣等感を感じていました。
親に決められたと思っていたわけでもないですが、なんとなく楽な方楽な方に流されてきただけのように感じていました。
でも、最初に「この道を歩きたい」と選んだのは、6歳の私だったのかもしれません。
自分で選んだ道を、選んだことを忘れて歩いていただけなのかもしれません。
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