お腹の子の心拍が止まっていく。ただ一人残った赤ちゃんは…【妊娠初期の記録④〜はじめての妊娠は「品胎」でした〜】 by みつけまま

<広告>


12

   

 

◆今までのお話

【妊娠初期の記録〜はじめての妊娠は「品胎」でした〜】シリーズ一覧

 

前回からの続きになります。

全く予想だにしていなかった品胎妊娠を告げられ、思い描いていたものとは別物になってしまった妊娠生活。
幸せやわくわく感、明るい気持ちとはかけ離れた、不安と恐怖や焦りばかりの毎日。

しかし、時間をかけて三つ子の母になることにようやく心が向き合い始めた頃、
健診でお腹の中の一人の子の心拍が止まっていることを知らされました。
罪悪感と同時に少し安心感を覚えてしまいながらも、「お腹に残った二人の子はどうか無事に産まれてきますように」と願っていた矢先…

その翌週の健診で、また一人の心拍が止まってしまっていることを告げられたのです。

 

 

あまりのショックに返事すらできず、震える私の肩を優しくさすってくれる助産師さん。

残念そうにしながらも、「前回、前々回のこともあるから次の健診はまた一週間後にしましょう」とこれからのことを淡々と話し診察を終える先生。

そんな中で、この日初めて赤ちゃんの出産予定日が確定したのでした。

 

 

面談室から戻った私は待合室で待ってくれていた夫に事情を話すことすらできず、
幸せそうな他の妊婦さんに囲まれて座っていることもつらくて、夫に会計を任せてその場から逃げるようにして車に戻りました。

 

帰りの車内では私も夫も何も話せないまま。
そして家に着いた時、張り詰めていた糸がついに切れてしまいます。

 

 

なんで私がこんな目に遭わないといけないの?
普通の幸せを求めて妊娠したことがそもそも間違っていたの?

どうせ次の健診では、あと一人の心拍も止まってしまっているんだ。
なら、もうあんな幸せな空気に満ちた産婦人科になんて行きたくない。

逃げ出してしまいたい。
もう何も考えたくない。

 

次の健診までの日々の事は、今でもよく覚えていません。
ただ、この一週間は間違いなく人生で一番長い時間だったように思います。

 

 

そして、ついにやってきた次の健診の日…

 

 

 

 

※次ページに続きます。

<広告>

 

12
 

フォローしてみつけままさんの最新記事をチェック!

本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
--------------------------------
<広告>

 - 妊娠, 妊娠初期 ,

<広告>



 - 妊娠, 妊娠初期 ,


  関連記事

関連記事:

子どもに足を踏まれたんだけど… 親は気づいていて、まさかの!?【独身と既婚どっちが幸せ?第138話】by ゆりゆ

関連記事:

「今回だけは見逃して!」諦めないママ友に、穏やかなママが見せた“意外な顔”【セレブママの知られざる一面 #53】 by しろみ

関連記事:

小6娘の部屋から同級生の財布が見つかった。父親が尋ねると、平然と口にしたことは…【うちの子は優しい天使ちゃん #16】 by はいどろ漫画

関連記事:

反撃されたお局たちの“その後” ――辞めた会社が迎えた結末は【お局率90%の職場に入社した話#19】by こんかつみ

関連記事:

15時間続いた陣痛の痛みが急に遠のく?!朦朧とする意識のなかで夫に頼んだことは…【初めての妊娠㊻】by いずのすずみ

関連記事:

足の間に“何か”挟まっている状態で産院入口に15分待機!生まれてきた娘は…【予想外しか起こらない!?コロナ禍だけじゃない初めての出産話④】 by ゆの

関連記事:

産休取得前に上司から渡されたマタハラまがいの念書。穏便に済ませようとする私に旦那が…?!【産休取得の際「職場復帰契約書」にサインさせられた話⑤】 by グッチ
どうして脚を閉じてほしいのかというとね

関連記事:

学校で教えない性教育の『肝心な部分』 家庭で教えるきっかけとなった出来事は…【小学生と性犯罪と“はどめ性教育”⑫~最終話~】 by あみな

関連記事:

「悪阻でもバランスの良い食事をとるべき」ズレた気遣いをする夫にブチギレた私が悪阻を振り返って思ったこと【偏った知識に振り回された私のしくじり体験談④~最終話~】 by まろ