娘を叩いたお友達のママは謝ってくれたけど…納得できない私にかかってきた1本の電話【子どもの顔に傷をつけられた話④】 by はなゆい
その後もずっと、
どうしてほしいのか考えましたが、
答えは見つかりませんでした。
そして、その日は
A子ちゃんのママとは話すことはなく帰宅。
家に帰ってからも、
もう過ぎたこと、そう思い込もうとしたものの、
娘の顔にできた傷を見ては
胸がモヤモヤ…。
そんなとき、
通っていた保育施設から電話がありました。
そう思って、
電話をとると、
ブランコの取り合いのときに一緒にいた
保育者の山田さんからの電話でした。
「あの…今日のことだけど、
ちゃんとお話できてなかったと思って…。」
今日のこと…
それだけで私は何のことを言っているか
わかっていたにも関わらず、
私が今日ずっとそのことを思い悩んでいた
ということに気づかれたくなくて、
とぼけて聞き返しました。
すると、山田さんは続けました。
「まるちゃんとA子ちゃんと今日、
公園でブランコ取り合いになったでしょ。
それでまるちゃんが顔にケガしたって…。」
保育者は、
今日の出来事を振り返り、
そして、
自分がついていながらケガを
防げなかったことを謝りました。
そして、私に聞きました。
「今、正直…はなゆいさんはどんな気持ち？」
今、どんな…
私は自分の胸が
ドキドキしているのを感じました。
「いや、別に…」
と言いかけて、やめました。
またここで、
何もなかったように振舞ったら、
このモヤモヤは一生拭えないままだ。
そしてその瞬間、
私はモヤモヤの正体に気づきました。
それが私の正直な気持ちだったのです。
「私は…」
続く
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