幼い頃の父の疑問『いつも家にいるあの女の人は誰?』~長男以外が自分の子~【バラバラになった家族⑤】 by ワンタケ
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以上「長男以外が自分の子」でした。
【サハリンから逃げて来た祖母】
祖母(父の母親)はサハリンで幼少期を過ごし、その土地の事情で住めなくなってから一人で関東へ来たのだと本人から聞いた事があります。
「女子供は先に逃げろと言われて、船を漕いでここまで来たんだよ」と言っていたので、どこからどこまでが本当なのか詳しくは分かりませんが、身寄りもなく関東へ来たというのは事実だと思います。
働く先で縁があって祖父の家に嫁ぎ、初めて産んだ子供を姑に取られてただ身を置くという状況は、考えただけでも涙が出てきます。(自分も!姑の事で!!いろいろあったからね!!!!!! ⇒私が同居を解消するまでシリーズ参照)
長男を産んだ後4人の子どもを授かった父の母親は、次男が生まれてから本当の意味での子育てを経験し、父は弟が産まれるまで実の母親のことを「どうしてあの女の人はいつもうちにいるんだろう?」と思っていたと言っていました。
そんな悲しい状況のせいで、父の母親は「長男以外が自分の子」という意識が強く、初孫でもなかった私にもあまり興味が無いように見えました。
一番印象に残っている祖母との会話が「ワンタケちゃん!猫のミーちゃん見なかった!?3日前から見てないんだけど、どうしたのかしら!?!?」だったので、多分私は猫のミーちゃん以下の孫だったと思います。
【孫を奪ったひいばあちゃん】
そんな訳で超悪役のポジションに君臨するひいばあちゃんですが、私が生まれる前にこの世を去ったため、どんな人なのか分かりません。ただひとつ、後妻だったと聞いた事があるので、彼女には彼女なりの苦労や思い入れ、思い込みがあったんじゃないかと思います。
印象に残るエピソードとして、ひいばあちゃんが突然「私は明日死ぬから話し合いをする!」と実際に親戚集め「こんなに威勢の良い人が明日亡くなる訳がないでしょ!」とみんなに突っ込まれた翌日にコロッと召されたという話がありました。
ひいばあちゃんが亡くなってからの父の空虚も計り知れなかったと思います。一緒に暮らしている実の母親との関係を、兄弟の中で自分だけが築けていないなんて悲し過ぎる。自分自身にどんな理由があるにしろ、子供から母親を奪うのは愛じゃなかったよ、ひいばあちゃん。
機が熟してもなお、母親への歩み寄りが受け入れられなかった父は、ついに話し合いの場で荒れ…後戻りができないことを言い始めてしまいました。
という訳で次回「プンスコと岸田劉生」に続きます。
以上、かつて祖母の家にはメチャクチャ大きな「なめ猫」のポスターが貼ってあり「あの人、相当な猫狂いだったんだな…」と今になって思うワンタケがお送りしました。
つづく
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