初めて彼氏は素敵な思い出になるはずが…一生忘れられない後悔の始まり【トラブルメーカーの末路①】 by うにわさび

 

初めてラブレターをもらって私は舞い上がりました。

 

文字通り家で踊ったし、親や友達に自慢しまくりました。

有頂天のうかれぽんちと化しました。

彼氏ができる！ってことがなんだか少女漫画の主人公になったみたいで嬉しくて、

まぁ…とにかく浮かれてました…。

 

いざ付き合ってみたら、できることは少なくて、交換日記と一緒に下校が2人のイベントになりました。

交換日記は恥ずかしくて描けなくて、貰って返してないし、帰りは耳まで真っ赤にして無言で帰りました。

周りの友達に冷やかされるのもつらくて、3日でギブアップ。

 

田舎道を歩きながら「なんでこんなことしてんだろ…」と自問自答でしたし、野原くんの顔も見ることができない有様。

たまにチラ見しては「野原くんってこんな人だっけ？？」と野原くんのゲシュタルト崩壊が起きてました。

そうこうしているうちに、そもそも野原くんに対して特別な感情はなく、お付き合いに興味があっただけということに気が付き、別れることにしました。

 

別れようという言葉が恥ずかしくて、手紙にしたため、謝りながら手渡ししました。

野原くんはすぐ察してくれて、「友達でいてね」と言ってくれました。良い子や。

 

別れてから知ったのですが、野原くんには入学1ヶ月目にも関わらず、すでに入学してから付き合っていた彼女がいたとのことで、脳内で勝手に「ピュアな男子が私に長い間片想いしていたに違いない」と素敵な妄想をしていた私は、またもや気恥ずかしい気持ちになりました！

手紙に「小学生の時から好きでした」と書いてありましたが、どうやら「先週から好きでした」の間違いやんけと思いました。

 

実りのない付き合いでしたが、告白されて嬉しかったことは変わらなかったし、その後野原くんとは友達に戻れたので、結果的には良い思い出だなと思っていました。

 

しかし、穴吹さんという女の子の登場によって私は一生忘れられない後悔を背負ってしまうことになるのです。

 

つづく

 

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