「お前いじめられてるのか？」不躾な質問後、担任が言い放ったとんでもない言葉～消えない記憶～【いじめの加害者と被害者の経験⑧】 by もち

 

2学期の終業式前に私は担任に呼び止められました。

 

担任：宮崎、ちょっと。

 

私：？

 

 

なんて不躾な質問。

 

 

担任の言葉に動揺しながらも私が正直に答えると…

 

 

 

は？

 

 

 

いじめに気づいたのに見て見ぬふり？

何もする気ないのになんでわざわざ確認してくるの？

 

本当に担任なの？

これが教師なの？

 

元々そんなに信頼してなかった担任ですが、

この一件で嫌いになりました。

 

 

こんなことがありながらも冬休みとなりました。

休みの間は部活もないし学校で無視されるストレスもないのでゆっくり過ごしていました。

 

 

年賀状が届いたので家族分を仕分けしていると…

 

 

 

 

 

真弓、梨香子、浩子、その他のクラスメートから年賀状が届いたのです。

それを見た瞬間ドクドクと動悸がしました。

 

意味がわからない。

あれだけずっと無視してたのになんで年賀状を送ってこられるんだ？

 

いっそ破って捨てようかと思ったけど、自分も同じようにいじめをした加害者であることには変わりはないので捨てることは出来ませんでした。

 

一応もらった以上返さないと…と思い…

 

 

無地の年賀状に筆ペンで「おめでとう」

これがこの時の私の精一杯な対応でした。

 

冬休みが終わって学校に行くと相変わらず無視は続いてましたが

真弓も梨香子もなんだか気まずそうな態度をとっていました。

 

 

私からは声をかけず淡々と過ごしていました。

 

少し変わったことといえば、浩子が少しずつ話しかけてくれるようになり

それをきっかけに他のクラスメートも数人ですが、たまに話しかけてくれるようになり少し気持ちが軽くなりました。

 

 

1年生の時、美穂が私を許して声をかけてくれたことがありましたが、私はそんな寛容にはなれませんでした。

美穂はすごいな…。

 

こうして多くのクラスメイトから無視をされながらも学校に通い続け、卒業式を迎えました。

 

私はほとんど自分の教室には行かず他のクラスに行って皆で記念写真をたくさん撮っていました。

 

 

そして最後のホームルーム。

教室に戻って担任から最後のお話が始まりました。

 

 

 

 

まさか担任からあんな言葉が出てくるとは全く予想できませんでした。

 

 

～第1話はこちらから～

 

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