危うく父が『身代わり』に?!バイトの面接時に起こった事件~なんて恐ろしい世界~【バラバラになった家族⑫】 by ワンタケ
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以上「なんて恐ろしい世界」でした。
【身代わりを探していた業者】
面接の詳細を聞いてみると、会った瞬間からすでに顔色が悪かったという清掃業者。
「簡単だが、とても強い薬剤を使う。あなたが来てくれたらとても助かる」と説明する最中に倒れて救急車で運ばれて行き、目の前で人が倒れた事により父は再び塞ぎ込んでしまいました。
自分が倒れるような仕事を人にやってもらおうとするなんて…やはり「カンタンなお仕事」は恐ろしいものです。
普通の清掃ではなく特殊な清掃だったようだけれど、それは本当に免許とか無くて大丈夫なお仕事だったのか…?
甘い話にまんまと引っ掛かりそうになった父は、今度は世の中への不信感を募らせたように思います。
目の前で人が倒れ、弟と祖母の死を再び思い出すきっかけにもなってしまったかもしれません。そこに「人は信用できない」も加わって。
【なんて恐ろしい世界】
その頃の無言の父の背中から発せられていたものは、怒りでも哀しみでもなく「恐怖」そのものでした。
人が簡単に死の淵へ立つことの恐怖、人が簡単に自分を死の淵へといざなう恐怖。
怒りっぽいけれど、それも恐怖から来ているだけなので決して人に手を挙げることは無い。
「手なんか挙げたらおしまいだよ!そんな人とはすぐ離婚!!」と母は常に言っていたので、離婚も怖かった父としては、どんなに酒に溺れても手を挙げるような事はありませんでした。
私は、何もかもが怖い臆病な父のことも、嫌いではなかった。
でも父はきっと、3人の強い女に囲まれて、怖くて弱くて情けなくてみじめな気持ちだったと思います。
私がもっと心身ともに弱くって、眉毛も常に八の字だったら、父も娘を守るために強くなれたんじゃないかしら?
だって私が守られるべき対象だった幼き頃、父はとても幸せそうに見えたから。
今思えば父は、人に何かを与え続ける事で恐怖を克服できていたかもしれません。
父がバイトを諦め意気消沈していたその頃、大きな変化がありました。
私が母から絶縁を言い渡されたのです。
という訳で次回「絶縁三ヵ条」に続きます。
以上、最近体重が増えたので、慌てて散歩に行って来たワンタケがお送りしました!
つづく
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