母と妹が選んだ「慣れた地獄」~なぜ辛い道を選ぶ?~【バラバラになった家族⑯】 by ワンタケ
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以上「なぜ辛い道を選ぶ?」でした。
【なぜ辛い道を選ぶ】
母と妹が「未知の選択」より「慣れた地獄」を選んだ理由は、外の世界を知らなかったからだと思います。
「何もされていないからこのままで大丈夫」と思う事で、「現状を変えるのが怖い」という気持ちを掻き消していたように思います。
仕事のために一歩先に実家を出ていた私からすれば、家を出て暮らす事は難しい事では無く、母と妹ならば容易にできる事だとは分かっていたけれど、どうしても説得には及びませんでした。
以前の私たち家族は周りから見てもとても仲が良く、喧嘩をしたり家を出たりすることもなかった。喧嘩の仕方も家出の仕方も分からなくて、「見ないフリ」が蓄積してこのような形になったのだと思います。
家族が一緒にいることが当たり前だったから、それ以外の選択に思考がいかないのも分からなくはありませんでした。(自分も家を出ないと思ってプレハブを建てたので)
もう見ないフリができない状況の中、私はとにかく母と妹を家から離れさせることばかり考えていました。
【父のためにも】
見ないフリをしてやり過ごそうとする母と妹でしたが、父はどうだったかと言うと、私はその見ないフリこそが父にとって辛い状況だったと思います。
一緒にいればいる程、自分がみじめで情けなく、透明人間のように扱われる存在。
そこから解放してあげるべきなのではないかと当時は強く思っていました。
同じ家で暮らしていても誰も幸せじゃないのに、3人とも家から出ようとしない状況。
父もまた、家から出て行ける人ではありませんでした。
苦しい状況のはずなのに、必ず家にいた。いつも空気のように家にいました。
家族の事は好きだけど、見ないフリをされて、それでもなお自分から出て行くこともできない。
家にいることが辛い3人が、3人とも同じ家に帰る事は、「慣れた地獄」としか思えない。
幸せになるために「未知の選択」を取るには、あの頃はまだ母も妹も弱過ぎたし、何も知らな過ぎたのかもしれません。
一緒にいればいる程、全員が悲しくなるのに。
こうやって書いてみると、私の家族っていったい何なんだろうと思います。
それと同時に、私達姉妹は両親から与えてもらったある物によって、今現在生かされているということも、この連載を重ねるごとに強く感じるようになりました。
という訳で次回「よく眠れるよ」に続きます。
以上、保育園休園1ヶ月、マジでなげ~と思っているワンタケがお送りしました。
つづく
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