子連れ外出すると、またもや“あの男性”の気配。私はついに我慢の限界に…!【香港でストーカー!?の話⑥~最終話~】 by ムチコ
「来た…今度こそ」
振り返って確認したわけではないのですが、はっきりと分かりました。
あの男の子が後ろにいる。
またついてきている。
あの息遣いが聞こえる。
「もうええ加減たくさんや」
頭の中でプツンと音がして、私は勢いよくベビーカーごと振り返りました。
「おぅ!」っと嬉しそうな顔をして
その男の子はベビーカーを避けました。
なんと、私の背中スレスレを歩いていたのです。
いつものように男の子はオドオドニヤニヤしていましたが、
私は挨拶せず睨みつけ…
何も言わず…
颯爽と男の子の横を通り過ぎました。
そして後ろも振り向かず、走って家に逃げ帰ったのです。
その後、たちまちニュースはコロナの話題で持ちきりになりました。
デモどころでは無くなり、マンションのプレイルームは締切になり、公園も閉鎖。
さすが香港…サーズを経験しているだけに、
日本がまだマスク率50%の頃、既に出歩く人はいなくなり香港の街は閑散としていました。
そしてなんと…
男の子との接触はあの日で最後になったのです!
飼い猫たちの輸入準備や、
自分たちの引っ越しよりも先に猫の輸入のために帰国、
さらに帰国後の待機場所の確保…など慌ただしい毎日、
あの男の子に出くわしていないこともさえも気付かないくらい、あっという間に日々が過ぎていきました。
そして無事、本帰国を果たしました!
結局、男の子の目的は最後までよくわかりませんでした…。
家に侵入されたなどの被害もありませんし、私の思い込みだったのかもしれません。
ただ本当に私や娘と仲良くしたかっただけだったのかもしれません。
(すごい展開を期待されていた方がいたら本当に申し訳ないです!)
しかし、異国の土地での孤独な育児、デモのため引きこもり、そしてこの男の子…
精神的にかなりやられていたのは事実でした。泣
私はこの件で、守るべきものがあると、とたんに立場が弱くなることを再認識しました。
万が一何かが起こった時、娘を守りつつその場から走って逃げるのは難しいですし、かと言って大切な娘を傷つけさせないため勇猛果敢に立ち向かえるかというと、それもできません。
(本当は格闘漫画のように思いっきり戦いたい笑)
大袈裟かもしれませんが、時には状況そのものから逃げることで大切な命を守る…それも親としての責任なのだと実感したのでした。
私のお見苦しい乱文、最後までお読みいただきありがとうございました!!
終わり
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