登校中の悪夢…誰にも言えなかった性被害【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで①】 by たんこ

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娘が小学3年生になり、私の中ではある不安が大きくなっています。

9歳。

それは、私が性被害に遭った年齢でした。

それを振り返ると共に、なんとか娘には同じ経験をさせたくないと試行錯誤していること、
そしてその経験により一度はどん底の真っ暗闇になった人生が
娘によって彩られていくまでを、感謝を込めて、書きたいと思います。

 

初めに、
私の人生はこの経験によって、長い間、どん底でした。
未来に希望を見出せない時期が、10年以上続きました。
それでも、私の周りにはいつだって、静かに見守ってくれている人がいました。
だからこそ生きていられたし、今、幸せだと感じることができています。

同じ経験をした人が、まだ暗闇の中にいるその人が、
どうかその先の未来に、ほんの少しでも希望を見出せますように。
そう願いながら、書かせていただきます。

 

* * *

 

田舎育ちの私は、田んぼの中で駆けずり回りながら育ちました。
父の実家での同居ということで、常に大人の目がある中、
比較的自由に過ごしていたと思います。

ただ、義実家同居ということで母は常にストレスフル。

 

私が何かひとつ喋れば、その言葉を巡ってあーでもないこーでもないと
激しい母と激しい祖母が言い争いを始めるような、そんな緊張感が常にありました。

成長と共に徐々に空気を読むことを覚えていった私は、
出来るだけ当たり障りないように、もの静かになっていきました。

 

 

そんな中、その事件は起こります。

朝、出遅れて、集団登校の群れから離れてしまった私は
ひとりで登校していました。

 

 

小学校までは片道2㎞ほど。住宅地を通るといえど田舎は田舎。
道は平坦ではなく、ひと気のない場所はいくつもありました。

 

そんなひと気のない道に、その車はありました。

 

何の変哲もない、こぎれいな、白いセダンタイプの乗用車でした。
路上駐車の車は珍しくなかったので、私は何とも思わずに
その車の脇を通り過ぎようとしました。

 

すると…

 

 

 

※次ページに続きます。

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