医者「…正直なところ、ここまで血の塊に塞がれてしまっているとわからないんですよ。
耳の奥が傷ついてここまで血が出てしまっているかもしれないし、手前が傷ついて血が出たのかもしれない。
いずれにしても…」

医者「今回みたいに耳の中を傷つけてしまいますから。
耳の入り口を綿棒で掃除するくらいならわかりますが…」
私「はい…はい…」

胸が張り裂けそう。
自らの手で、愛する息子を傷つけた。
本当に後悔の念しかありませんでした。
医者「この血の塊をとっていくためには薬での耳浴をしなければなりません。お薬出しておきますので、1週間、朝晩と耳浴を行なってください。」
「わかりました…」
薬を受け取り、その日の晩から耳浴を行いました。
耳浴は、点耳薬を6〜10滴ほど入れてから10分間そのまま横になって待ちます。終わったら、ティッシュで耳の中の液体を出します。
が…

大声で泣き叫ぶ息子。
耳の中をいじられることに恐怖を覚えてしまったのです。
液体の薬を耳の中に入れなければならないとなると尚更です。大人であっても、不快で仕方ないと思います。
泣き叫ぶ息子を抑え、好きなテレビを見せながらなんとかその日の耳浴を終えました。


耳浴をするたびに、息子の泣き声を聞くたびに胸が抉られる。
そして耳浴を続けること1週間。
血の混じった薬が出てくることもなくなりました。血の塊が薄くなったのかもしれません。
その日の保育園帰りに、耳鼻科へ行きました。
内視鏡が息子の耳の中へ入っていきます。

祈る思いで画面を見つめます。
「先生、息子の耳の中は…!?」
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