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国際結婚した妻の本音 超~面倒くさい名字問題―夫はゲルマン人(3)

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こんにちは、または初めまして、とりあえずビールです。
ゲルマン人の夫との生活について書いております。
今回は、名字について。
手続きなどに関しましては当時(2009年)私が住んでいた自治体の役所等に問い合わせて頂いた回答です。現在とは事情が異なることもあるかもしれませんのでご了承ください。

我々は日本で入籍しました。日本は国際結婚の場合、夫婦別姓が認められています。と言うより、変更の申請しないと元の名字のままです。自分が(国際)結婚とは程遠い生活をしていた時から、名字を変えるなんて...銀行とかの変更手続き面倒!それにいきなり違う名字で呼ばれるの超違和感!別姓でいられるならそれにこしたことはない!と思っていたクチですので勿論私も入籍の際、迷わず別姓を選ぶ...ハズでした。実際、入籍してしばらくは旧姓でした。

しかし、ゲルマンさんは違いました。
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子供が生まれた場合、子供は基本的に母親の姓を名乗ることになるのです。
私のように後に名字を変更する場合、婚姻届を出してから半年以内にその申請をしなければなりません。半年を過ぎると役所の人曰く「煩雑な事務処理がある」とのこと。
ずっと旧姓を名乗っていたかったのですが、ゲルマンさんの情熱に押されまくり、入籍ギリギリ半年後にしぶしぶゲルマン姓にしたのでした。

ちなみに、<山田ミュラー花子>のような旧姓+夫の姓を名乗ることも考え、家庭裁判所にその手続きについて聞いてみました。この場合は既成事実が必要らしく、例えばこの名字が通名になっていることの証明(手紙など)があればあるいは可能「かもしれない」とのことでした。というのも、全て裁判長に委ねられるからだそうです。...ものぐさなので即刻諦めました。

ドイツで暮らしていたときは、当然夫の姓でも全く問題なし。私の発音が下手で相手が聞き取れないときでもスペルを言えばすぐに分かってもらえます。

しかし生活の拠点を日本に移してからは、そうもいかなくなりました。

大した問題ではないのですが、一発では通じないんです。
大した問題ではないけれど、結構ちょくちょくあるんですよね。その度にちょっと疲れるんです。
今まで全く気にしてませんでしたが、普通の生活を送っていても自分の名字を名乗ることってわりとあるんですよ。店の順番待ち、予約、病院等々、細かいことで。日本でも珍しい名字の人はその御苦労があるかと思います。

我が家は「ビティヒ」という名字です。これがねー。通じないんですよ特に電話で。ごくごくたまに一発で聞き取ってくれる猛者もいらっしゃるものの、たいてい「お名前よろしいでしょうか」「ビティヒです」「はっ?びっ?」という流れです。「リティヒ」「ビリヒ」あたりでよく間違われます。
最近はもう初めから「片仮名なんですけど」と断ってから言うようにしてますが、それでも難しいんですよね。とにかく「ビ」と「ティ」のコンビネーションが良くない。これが例えば「ベッケンバウアー」とか「シュミット」だったら明らかに「外国人の名字」と分かりますが、ビ...え?日本?外国??何?という微妙すぎる響き...。

あと病院などでたまにあるのが、「ビ」の後を濁される。

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と、心の中で呟いてみるゲルマンさん。

表記の方でもたまに間違われます。「Wittig」というスペルなのですが、最後のgの前になぜかnが入り、Witting(ビッティング?)に。そして間違われる場合は何故か必ずこのスペルなんです。これを見るたびゲルマンさんがしょんぼりしております。一度はカタカナで「ウィッティングさん」となってたときもありました。

ちなみに、日本の戸籍にアルファベットは登録出来ないので必ずカタカナになります。あ、ドイツ国籍のゲルマンさんに日本の戸籍はありませんので私の話です。ドイツ語のWは英語のVと同様、カタカナで書くといわゆる「ヴ」になります。名字に煩わされることが多いですが、せめてもの救いは「ヴィティヒ」ではないことだと思っています。ゲルマンさん初来日のときお世話になってた方がWittigのカタカナ表記を「ビティヒ」と決めてくれたそうです。私はこの方に猛烈に感謝おります。今以上に説明めんどくならなくて良かった。本当に良かった。

あと、ちょっと感動したのは実印。
日本での生活には欠かせないので、引っ越してすぐに作りました。カタカナ4文字(しかも小文字入り)のバランスは全く想像できませんでしたが、そこは流石プロ。綺麗におさまったものが出来上がりました。お見せできないのが残念です。

名字は選べないので仕方のない話ですが、もう少しドイツっぽくて尚且つ分かりやすいもの(例:ベッケンバウアー)だったら良かったのになーとコッソリ思っているのでありました。

⇒ゲルマン日和を読む

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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
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