
3年生の遠足では、
班ごとに事前にテーマを決めて自然観察を行い、
後日、大きな紙にまとめて発表することになっていました。
その話し合いの中で、
紙に書いた内容を交えながら
自分の考えを説明したところ……


この時話していた子は、
結構物事をはっきり言うタイプでした。
やりとりをしているうちに、
次々と質問を投げかけられ、
こらえきれなくなった私は、
つい泣いてしまいました。
泣いてはいけないと思うほど、
余計に涙が止まらなくなってしまったのです。


そんな時、
各班の様子を見て回っていた先生が
こちらへ歩いてきました。
この頃も先生への恐怖心は相変わらずあったのですが、
この時ばかりは目の前の友達の方が怖く感じてしまい、
様子を見に来る先生の姿を見て
ほっとしたのでした。

先生と目が合い、
助けを求めようとした
その次の瞬間 ――

すっと通り過ぎていった。
まるで、
私のことが見えていないかのように……。

助けてくれると思っていた先生は
私の班のすぐそばのカーテンを直したあと
こちらを気にする様子もなく
そのまま、すたすたと
歩いて行ってしまいました。
先生を目で追ったけれど
こちらを振り返ることはなく
遠くの班の生徒たちと
楽しそうに談笑していました。

話し合いの時間が終わるまで
先生は他の班を見て回っていました。
いつもなら、誰かが泣いていると
すぐに駆け寄って声をかける先生です。
普段は私に厳しくても
この時だけは助けてくれるかもしれない ――
そんな期待をしていました。
でも、
こんなふうに
まるで空気のように扱われたのは
生まれて初めてのことでした。

大人からこんなにも直接的な
「嫌い」という感情を
向けられたことが
ただただショックでした。
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