「虫刺されかな?」最初はそう思っていた。
妊娠33週、腹と足首に現れた小さな発疹。それが2週間後、見過ごせない状態になっていた。
妊娠33週、里帰り中に腹と足首へ突然現れたポコポコとした発疹。「そのうち治るだろう」と軽く考えていたものの、痒みは治まらない。それどころか発疹は日に日に増え、2週間後には「これはただごとじゃない」と思うほどの状態に ――。

エコーを診ている最中に気になることはないかと聞かれたので、そのタイミングで発疹のことを話し、軟膏を処方してもらいました。
その後内診も受け、赤ちゃんは問題なしとのことだったのでそのまま帰宅。
発疹のことは伝えたし、軟膏ももらえたのでこれで良くなると思っていましたが…

軟膏をきちんと塗り続けていたものの、数日経っても症状は治まらず。進行を抑えられないまま、発疹も痒みもさらにひどくなっていきました。
健診の時点ですでに、発疹はひと目で異常だとわかるほどでした。ただ、症状について話したのがエコー中の暗い診察室だったため、お医者さんには患部の状態が十分に見えていなかったのかもしれない、と後になって思いました。
実家の母は妊娠中の娘を心配し、腹帯を付けるよう勧めてきました。しかし、特に痒みの強いお腹に何かを巻くこと自体が耐えられず、そのことで喧嘩になってしまうこともありました。
悪化していく痒み、増え続ける発疹、原因がわからない不安、そして周囲に理解してもらえない辛さ。
精神的にも、少しずつ追い詰められていきました。

里帰り先での初診から2週間後。妊娠36週の健診を迎える頃には、痒みと発疹は二の腕やふくらはぎ、さらには頭にまで広がっていました。
二の腕やふくらはぎには掻きむしった跡が残り、鬱血したような状態に。頭も皮がむけているのか、フケのようなものが出るようになりました。
そうした症状もショックでしたが、何より耐えがたかったのが激しい痒み。掻かずにはいられないほどで、正気を保つのもつらい状態でした。
これは明らかにおかしい。次の健診では、今度こそ明るい場所でしっかり診てもらおうと決めたのですが……。

里帰り先の産院には産科医が数人いて、診察してくれたのは前回とは違う先生でした。そのせいか前回とは診察の手順も違い、さらにその日は出産が立て込んでいたようでバタバタしていました。
出産が控えているためか診察もスピーディーに進み、どのタイミングで相談すべきか迷っているうちに、気付けば診察室の外に。

今日を逃すと健診は2週間後。すでに心身ともに限界に近いのに、さらに2週間耐えるのは無理。
慌てて近くにいた看護師さんに事情を説明し、「明るいところで先生に目視してもらいたい」ということを伝えたのですが…


