だいごろうが隠していた悲しい事実を知る……【長男が幼稚園で友達にいじわるされた話③】 by あざみ
こんにちは!5歳、3歳、1歳の3兄弟のオカンあざみです。
前回の続きです。
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幼稚園側の迅速な対応のお陰で、この問題は解決した。
と、思われていたのだが
問題の火種は未だくすぶったままであった。
【だいごろう年長になる】
4月になり、長男だいごろうは年長になった。
新しい担任の先生に、新しいクラス。
幼稚園の中で一番年上のお兄さんとなり誇らしさと緊張感に包まれる新学期。
しかし、年中の頃に嫌な思いをしたことは今でも忘れられない。
年長になってからは、同じように幼稚園で嫌なことは言われてないだろうか?
普段はなるべく聞かないようにしているのだが、
なぜだかこの日はふと気になってだいごろうに聞いてみた。
「幼稚園でもう嫌なこと言われてない?」
すると
もじもじと隠れるだいごろう
そして「言われてない……」とボソッとつぶやいた。
母親の勘なのか、偶然か、何気なしに聞いてみたけどだいごろうは何かを隠している。
あきらかにおかしい態度。これは何か嫌なことがあったんだな。
追及すると
幼稚園でサッカーをしている時、お友達に「弱い」と言われたらしい。
そうか、嫌な気持ちになったね。だいごろうの気持ちに寄り添った。
だけどスポーツ中におこったこと。白熱するとついキツイ言葉がでるかもしれない。
それより、本当にこれが隠れるほど嫌な出来事だったのだろうか。
なんとなく違和感を感じた。
【だいごろうが隠していた「本当に嫌だったこと」】
翌日、いつも通り子ども達を幼稚園へ送っていった時に、だいごろうの担任の先生に呼び止められた。
だいごろうが泣いた!?
昨日また名前をいじって、だいごろうの事を「だいこん」と呼んだ子がいたらしい。
しかも今度は隣のクラスの子も含めて、複数人から言われたんだとか。
だいごろうも、ついに嫌な気持ちが爆発してしまい幼稚園で泣いてしまった。
そんなことがあったと先生から聞いた。
昨日だいごろうからそんな話は聞いてない。
あの何かを隠そうとしていた態度は、本当はこのことだったんだ。
泣くほど嫌なことがあったのに、心配かけたくないからって言わなかったのかな。
だいごろうの気持ちを考えてまた悲しい気持ちに包まれた。
その後先生が続けざまに
「いじわるを言った子を集めて叱りました。
思いっきりきつく叱ったのでもう言わないと思います。」
そう言われたが、私の心の中ではモヤモヤがとれなかった。
次回、子どもは思っているより賢くて残酷な生き物だと知った。
つづく……
◆今までのお話はこちらから
~長男が幼稚園で友達にいじわるされた話~
★第1話 息子がからかわれたことを知った日
~子連れおでかけは母の修行!?~
★第1話 お出かけ前から折れかける心
★第2話 玄関に現れし地蔵
★第3話 出発5分前に起こった3つの悲劇
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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。