ずぼらの力で家事を乗り切る方法!【子育ては「ずぼら」な方がうまくいく⑤】 by 三浦直子
- 家事こそずぼらに!
「ずぼら力」とは、すべてを完ぺきにやろうとせず、どうしても気を遣わなければいけないところには気を遣い、手を抜けるところは極力手を抜いてずぼらになる力のこと。
今回は、「ずぼら力」を主婦の仕事でも最も負担の大きい「家事」に活用する方法をお話しします。
- 明日できることを今日するな
子供の頃、よく親に「今日できることを明日に延ばすな」と言われたものです。
そう言われながらも、今日できることを明日に延ばしまくったあげく、夏休みの宿題は結局ラスト1週間でやるタイプの子供でしたが…。基本的に「なんだかんだ言っても最後で帳尻合わせてやればいいんでしょ」という考えで生きてきましたが、今までなんとかなっています。
特に、家事は仕事と違ってちょっとやることを先延ばししたところで誰が困るわけでもありません。夕食のお皿が洗い桶の中に残っていようが、洗濯物を多少ためてしまおうが、何か害があるわけでもない(洗濯物は着るものがなくなって困るということがあるかもしれませんが…)。
だから私のモットーは、「明日できることを今日するな」。
もちろんできる気力がある時はその日のうちにやったほうが良いでしょうが、夕飯の時に晩酌したらお皿を洗う気力がなくなってしまったなんていう時は明日まで置いておきましょう! 1日置いておいたぐらいでお皿はカビたりしませんから。
洗濯機を回す気力がなかったら明日でオッケー!(ただし着る物が残っているかどうかのチェックを忘れずに。まあ、万が一残っていなくても、翌朝、洗濯籠の中から拾いあげて着ていくことができます)
部屋の掃除をしようと思っても、疲れていてやる気が出ない時もあります。それでも大丈夫。ちょっとやそっと掃除しないぐらいでは有害な菌が発生するとかありません!
明日できることは迷わず明日やりましょう!
働く母の3本柱である仕事、育児、家事のうち、家事はもっとも優先順位が低いものだと言えます。仕事はお客さんがいることなので期日を守らなければならないことも多いし、子育ては子供の都合もあるので完全に自由とはいきません。でも家事に関してはどこまでやるかは完全に主婦の裁量に任されているので、仕事と家事と育児と両立が大変だと思ったら、まず削るのは家事がおすすめです。基本的に家事については、健康に害が及ばない程度を保てばいくらでもずぼらになれます。
- 料理の手間と家族の満足度は比例しない
コロッケや天ぷらなどはいつも出来合いのものを買ってくるのですが、ふと気が向いて作ってみたことがあります。
そういえば何かの記事で見た「作るのが面倒くさい家庭料理ランキング」では、コロッケがダントツの1位でした。コメントには「材料と手間を考えると買ってきた方が安いし早い。手作りする意味が分からない」とか「私はたぶん、一生コロッケを作ることはないと思います」と宣言している人もいて、「私だけじゃない」とほっとしました。そして、実際に作ってみると、やっぱり面倒くさい。しかも、鍋にフライパンに、溶き卵入れる器に、パン粉入れる皿…と「たかがコロッケにどんだけ世話焼かせるんじゃい!」というほど洗い物も多いし。
でも、久々の手作りコロッケはほっこりした口当たりで、出来合いのお惣菜にはないものだと私は大満足でしたが、当時4歳ぐらいだった息子はなんと残しやがりました。挙句の果てに「クリームコロッケが食べたい」とか言いだして、「あの苦労は何だったの…」とがっくりと膝をつきそうになりました。料理にかけた手間と子供の喜ぶ顔は必ずしも比例するわけではないんですよね。
疲れてムッツリしているお母さんが作る手のこんだ料理よりも、機嫌のいいお母さんの手抜き料理の方が子供もきっと喜ぶはずです。
- 家事は健康に害がなければ十分
家事というものは、やろうと思えばどこまでもやれるものだと思いますが(そこまでやったことがないから分からないけど)私は本当に最低限必要な家事しかしていません。物を持たないシンプルな暮らしをする「ミニマリスト」というライフスタイルがありますが、言ってみれば「家事のミニマリスト」。
と言うと、ただのずぼらがオシャレな響きを帯びてくるような気がしませんか?
布団などマメに干さなくてもけっこう大丈夫。その頻度を言ってしまうときっと引かれると思うので公言しませんが、花粉症の季節は夫が花粉症であることを言い訳に一度も干さないとだけ言っておきましょう。それでも健康に害は及びません!
掃除機の細い吸い込み口は3カ月に1回使えば大丈夫です。とりあえず目につくところだけ、さっと掃除機をかければとりあえず快適な部屋は保てます。
コードや子供のおもちゃなど、こまごました物は、とりあえずなんでも箱に放り込むときれいに見えます。
- 人間の体はけっこう丈夫にできている
洗濯も、いつもカゴの中をよく見もしないでドバっと洗濯機に入れてしまうので、息子が小さい頃は紙オムツを一緒に洗ってホースが詰まってしまったり、夫のシャツのポケットに入っているタバコに気づかずに洗濯物がタバコまみれになって洗い直したりと、たびたび悲劇に見舞われてきました。
先日は、洗濯が終わって、いつものように洗濯機を開けて洗濯物をとりだそうとすると、服の中にまぎれてなんだかゴツいものが手に触れました。見てみると息子の上履き。あとで洗おうと思って洗濯カゴに入れておいたのをそのまま丸洗いしてしまったもよう。でもけっこうきれいになっていたので、「うん、これもアリかもしれない!」と思ったものです。
こんなずぼらな主婦でも、家族はみんな元気だし、子供も丈夫です。
むしろ、適度な汚れで免疫がついて体が丈夫になったのかも?!
ずぼらな家事でも、健康に害が及ぶことはほとんどありません。人間の体はけっこう丈夫にできています(笑)
どれぐらい家事をやるかなんていうのは、ほとんど主婦の趣味みたいなものなので、できる範囲でやればそれでいいんじゃないでしょうか。
5回に渡って数々のずぼらテクをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「あれもやらなくちゃ!これもやらなくちゃ!」といっぱいいっぱいになっている世の中のママたちがこの記事を読んで「こんなんでもいいんだ~」と、少しでも気持ちがラクにくれれば幸いです!
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