左利きのわたしは家族会議の結果、小学校入学と同時に利き手を矯正されることになりました。
慣れない右手でひらがなを練習しますが、手が震えて思うように書けません。
そんなとき、突然「ヘタクソ」というつぶやきが聞こえてきて…
というのが前回のお話。
さて、この声の主は一体…?!
【「ヘタクソ」と言ったのは…】


隣の席の男の子でした。
わたしは黙り込んでしまいました。

右手で書くと時間もかかるし手も震えてきれいに書けない。
でも上手に書ける左手は使ってはいけないと言われている。
それはわたしがいちばん困っていることなのに…。
まだ小学1年生のわたしには、上手に弁解する力も、時間も、心の余裕もありませんでした。
心の中は悲しい気持ちでいっぱいです…。
【では、この子は上手く書けるの?】

人にヘタクソと言っておいて、この子は一体どんだけ上手い字が書けるんだよ?
悲しい気持ちでいっぱいの中、ふと思いついて覗いてみました。
すると…
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