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疲れ果てた新米ママへの夫の相談。ワンオペ育児序章【夫の単身赴任①】by すぬこ

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はじめまして。すぬこです。

とあるご縁で、私の子育てについて書くことになりました。

 

 

実はもう、子供たちもそこそこ大きくなっているので、今、育児進行形のみなさまの背中を押すお手伝いができれば(あまり参考にならなかったごめんなさい)と思っています。

 

【我が家のスペック】

私→専業主婦。家事能力低。めんどくさいが口癖。

夫→ごく普通のサラリーマン。趣味は登山。家事能力高。

ムスメ→活発!

よろしくおねがいいたします!

 

【200X年夏 すぬこ家にはじめての赤ちゃん誕生】

喜ばしいことなのに、同室初日の夜に一晩中抱っこという試練を味わい、退院して2日目くらいで心が折れて、夫に、「働いてるほうがよかった」って泣きついておりました。

 

大げさではあるけれど、生まれてこのかた32年間、学校も、仕事も、恋愛も、結婚も、多少なりとも自分の努力が報われるというなんて幸せな(!)人生だったのだという想い。

育児って自分の努力が必ずしも報われるわけではないことを初めて知りました。

 

「この生活がいつまで続くんだろう、このトンネルからいつ抜け出せるんだろう。」

 

そう思っていた私に、無口な父がかけてくれたのは、

 

「すぬこ、いいか。玉ねぎの薄皮をむくように、毎日毎日少しずついろんなことがよくなっていくからそれを信じなさい。そして、この子はいつか、すぬこを必ず助けてくれるようになる。お父さんにはそれが分かる。」

 

父、かっけーこと言うじゃないか。おのれ。

 

それを聞いてまた涙する、ホルモンバランス崩れまくりな私。親にもほとんど甘えたことがなかったのに。

【産後のつらさ】

そして実家に里帰りしている間に、いろいろを面倒を見てくれていた母の心身の様子がみるみる悪くなり、ついに、うつ病になってしまいました。ばばの産後うつです。

私たちのせいだよね、お母さん、ごめんね。これで実家も頼れません。

もうひとりでやるしかない。

そんなことは頭でわかっているけど、子供を虐待してしまう人の気持ちがなんとなく分かってしまう。

この子を投げてしまえば自分は楽になるんだって思ってしまう。

そんなことを思うだけで母親失格なんじゃないかと思ってさらに自分がいやになる。

そんな日々の繰り返し。

 

 

ねえ、お父さん、ほんとうに、毎日少しずつ良くなるの?全然良くならないじゃん。

なんて心の中で当たってみたり。

 

ほんとうに寝ない(自分も寝られない)、泣き止まない(こっちが泣きたくなる)が続くと、心がペキペキ折れて、悪いことしか考えられない。

そんなときは、一緒に泣いちゃっていいんです。

泣いたほうがスッキリするし。

あと、家事をきちんとやらなきゃいけないとか思わなくていいんです。無理なんだし。洗濯物はたたまないでソファーにぱさっと置いて、そこから使うとか、もう、そんなんでいいんです。そうじゃないとこっちがもたない。

 

でも、父が言ったように、毎日毎日ほんのすこしずつ、良くなっていったのかもしれない。

玉ねぎの薄皮なんて、何度かはがせばすぐ食べられる状態になる。

実際は、そんなんじゃなくて、無理やりはがしても血を流してを繰り返す、なかなか治らないかさぶたとの戦いのような日々だけど。

【少しづつ落ち着いてきて…】

生後3ヶ月くらいになったときに、市の育児教室で知り合ったお母さんたちと出かけたり、家を行き来するようになって、だいぶ気持ちが落ち着いて、ムスメの泣きも少し落ち着いたかなと思ったのが4ヶ月くらい。

それでも、昼寝は抱っこじゃないとしないとか(あんた、背中にどんな無駄に高度なセンサー付けて生まれてきたんじゃ)。

結局7ヶ月まで、お昼寝は私の腕の中でした。

【ワンオペ育児】

働き盛りの夫も激務で午前様な毎日ですが、せめて土日だけでもいてもらえれば、助かるんです。

トイレに行く間だけでも抱っこしてもらえるし、ギャン泣きしててもお風呂入れてくれるし。

そんな小さなことでもありがたいんです。パパ頼んだぜーと思ってなんとかかんとか過ごしてきました。

でも二人目を作る気には全くなれない日々が続き、ムスメ、1歳半。

 

はい、昼寝しない、食べない、座らない、口癖は「ナンデ?」。

公園に行ったらひとり場外乱闘。

そしてバーのあるすべてのもの(チャイルドシート、ベビーカー、スーパーのカート)から脱出を試みて、すぐ抱っこを迫る女。

まじめんどくさい。

 

こんな活発すぎる奴とまともに1日付き合っていたら、心も体もヘトヘトで、毎日、朝が来るのが恐怖な毎日。

 

朝、布団を抜け出すときに、「あーーーーまた、こいつと1日付き合わないといけないのか」っていつも思っていました。

ラッシュアワーの電車に揺られるサラリーマンの気分。

いや、サラリーマンでも、好きな時にトイレに行けて、好きなお昼を選べて、どこかで区切って仕事を終わらせて帰りの電車でウトウトしたりできて、そしてお給料がもらえるっていうのは、育児より断然いいんじゃないか。

あーもーやっぱり働きたい。

なんで家事が嫌いなのに専業主婦になっちゃったんだろうという悶々とした思いを抱える日々が続いたある日。

【夫の相談】

帰宅した夫がやけにかしこまっている。

 

「ママ、ちょっとご相談が。」

 

こんなときは、だいたい、友達と登山に行ってきていいかっていうもう決まっていることの事後報告で、相談じゃないだろ、もう決まってるだろ。といういつものパターンですが。

なんかいつもと様子が違う。

 

はいはい、眠い目をこすりながら聞きましょうかねー。なにかあるとすぐ敬語を使ってくる夫。同い年ですけどねー、私のことが恐いんですかねー。

 

夫「す、す、すぬこさん、あ、あ、あ、あのですねー、」(なぜどもるのだ夫よ)

 

「どどどどうやら、わたくし、な、な、なごやに・・・」(なごや?)

 

私「??????んだって?」

 

夫「だから名古屋にててててんき・・・」(ぬぬぬぬぬ?)

 

「てんきん」

 

私「。。。。。。。。。。。。。。。」

 

「あああああああーまじかーーーーーーーーーーーーーー。」

 

私「で、何年。」

 

夫「3年って言われてる」

 

私「さんねんーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

仕方がないです、転勤ありのしがないサラリーマン。

30代ともなればこれがステップアップのチャンス。

これ行かないと、給料上がんないでしょ、昇進しないでしょ。

そろそろ異動のタイミングだという話は聞いていたけれども、

東京を離れるっていう話は聞いとらんよ、夫よ。

 

【問題はただひとつ】

これ、夫と一緒に名古屋に行くか行かないか。いや、行くだろ普通。でも、うちの家訓は「自主自律」。そんな簡単に、「はいそうですか、じゃ、家族全員で名古屋に引っ越しだね」なんて口が裂けても言いません。自分と子供が一番大事だし(結構ワガママ)。

 

とりあえず、ったく使えねー上司、どんな異動させんだよ、とか人のせいにしつつ(私の悪いクセ)。

どっちが自分にとってメリットあるか、頭を高速回転させてみる。

 

 

一緒に行く私、そして、単身赴任で行かせる私が頭の中で会話。

 

「1歳半だってのに、お昼寝しなくて、公園に行けば犬を除いて常に一番乗り、公園に行っても場外乱闘の山猿女子。ひとりでこいつの世話を私がするのか-。無理。名古屋に行くしかないかぁぁぁ。」

 

VS

 

「家のローンを払いながら、名古屋でアパート暮らしとか、悪いけどダンナの給料だけじゃ無理。やっとできたママ友たちとの関係をまた一から構築するのはめんどくさー。ちなみにやっぱり、もう、ふたりめ欲しくないし、単身赴任を理由にふたりめ作らない理由ができるかも。」

 

うーん、どちらも一長一短。

 

【夫の意見は…】

で、結局、めんどくさくなって夫に偉そうに聞いてみます。丸投げです。

うちの夫婦は、趣味も性格も正反対だけど、大きな決断するときだけはお互いをものすごく信頼しています(そこだけで20年近く連れ添ってます笑)。

 

「え、で、パパはどうしたいの?私達も一緒に名古屋に行かないといけないの?それともひとりで行くの?家もあるしね。」

 

なんだか、夫は夫で結論が出ていた模様。

 

「オレは、単身赴任でいいと思ってる。家族で行くと、永遠に名古屋から東京に戻ってこられないかもしれないし。」

 

この選択が正解だったのか正解じゃなかったのか。それはあれからだいぶ経った今でも分かりません。

でも、ひとつひとつの選択を、正解だったねとあとから振り返れるようにするのは自分次第。変えていけるはず。

 

よし、単身赴任に決まり!

 

【いざ!単身赴任】

決まったら、部屋探しだのなんだので夫の名古屋と東京の往復が始まります。そして、週末はこっちで家電、家具選び。

 

ムスメはそんなことつゆ知らず、ちょっと目を離すとヤ〇ダ電機ではマッサージチェアでくつろいだり、ルームランナーだので遊ぼうとして店員さんにやんわり注意される。

 

はい、次はお値段以上のニ〇リだよー。ニ〇リでも、ベッドで飛び跳ねて怒られる。ほんと、目を離しちゃいけないんです。お店のみなさんごめんなさい。

 

さみしいとか、そんなこと言ってる暇もなく、着々と準備は進み、ついに出発の日。

 

ふだんは身も心も本来は低体温な私もさすがにこたえて、駅まで送る車の中でハンドルを握りながらポロポロと泣いていました。いや、ここで事故ってはならぬ。

そして、これ以上泣いたら、ムスメを心配させてしまう。

声を出さぬよう唇をかみしめて。

 

さて、ここからが、すぬこ家の本当のワンオペ育児のはじまりです。続きは次回。

 

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そして、今のすぬこ家。

活発だったムスメも中学3年生。思春期です、メシ、フロ、ネルくらいしか会話してくれません。でも、すべてのバーのあるものから抜け出そうとする意欲はいまでも衰えず、陸上部で走高跳びをやっています。

そして、全然赤ちゃんのときに昼寝しなかった分を取り返すように寝まくり、そして、たくさんの涙を赤ちゃんの時に流してしまったのか、どんなに悲しいことがあっても、どんなに悔しいことがあっても泣けないそうです、大丈夫か?

あと少しで部活も引退して、天王山の夏休み。受験生!

手はかからないけどお金がかかる段階に突入しています。これはこれで大変だったりします。。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーつづく。

 

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本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
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