<広告>

窓を開けるとそこは…想像もしていなかった世界だった【4階だから大丈夫だと思っていたけれど…その日我が家は被災しました。令和元年台風19号③】 by はなうさ

<広告>


12

   

◆前回のお話

想定外の早さで始まってしまったもの【4階だから大丈夫だと思っていたけれど…その日我が家は被災しました。令和元年台風19号②】

 

令和元年台風19号がちょうど我が家の住む地域に接近したのは夜のことでした。

ここまできたら無事に過ぎるのを祈りながら待つのみと思っていたら、急にピタッと風が止まり不気味な静けさが部屋を漂い

それまで暴風音が鳴り響いていた外から

ふと、子どものような甲高い声が聞こえてきたので慌てて外を見てみると

そこは日常とはかけ離れた壮絶な世界だったのです。

 

(被害に遭われた方は読んでいてお辛い気持ちになってしまうかもしれないのでご注意ください)

 

 

 

 

 

 

【救命ボートに助けを求めていた人とは】

 

薄暗い外。雨がたたきつける窓からでもハッキリわかったのは、

いつも見えていた道路が沈んで消えていたこと。

そして赤い光。

 

向かいのマンションの周辺には救命ボートが出動し、救助隊の人たちが照らすランプで、辺りは赤く染まっていました。

暗闇の中で、甲高く響く声。

私たちがさっき聞いた声は子どもではなく、助けを求める女の人の泣き叫ぶ声だったのです。

 

「すぐに助け出しますから大丈夫ですよ!落ち着いてください!」

「まだ時間があるので大丈夫です!」

救助隊の人がそう呼びかけていました。

「部屋番号を教えてください!」

201号です!助けてください…」

 

絞り出すような女性の悲痛な声が徐々にまた強まる雨音にかき消されていきました。

「この下の部屋です!」

3階の人が窓からスマホの光で201号室の場所を伝えています。

 

私は文字通り、言葉を失っていました。

目の前で起こっていることが、あまりにも現実離れしていて、なにもできない無力さを感じながらただただ呆然としていました。

 

 

※次ページに続きます。

<広告>
 
12
 

フォローしてはなうささんの最新記事をチェック!

本記事は個人的体験談などに基づいて作成されており、脚色なども加えられている場合もあり、必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。この記事の情報を用いて行動される場合、ご自身の責任と判断により対応いただけますようお願い致します。尚、記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。
--------------------------------
<広告>

 - しくじり育児, トラブル, 住まい , , , , ,

<広告>



  関連記事

関連記事:

「あれ?おかしい…」娘のきつい言葉に何も返せない母が気づいた自分の異変【“育児の敵”はそばに居る #16】 by しろみ

関連記事:

「妻も介護したがってる」 夫が進める介護同居の話に義母は…【最高の親孝行⁉︎ #15】 by 新垣ライコ

関連記事:

やり直し誕生日会の日、笑っていた娘が ――初めてこぼした涙の理由【お誕生日会事件 #9】 by Ai

関連記事:

お弁当より休ませて…『産後ママ』と『仕事がつらい夫』のズレがしんどい【妻が突然家を出て行きました #34】 by ずん

関連記事:

「きっと聞き間違えたんだ…」彼の言葉を信じた彼女に、突きつけられた“ある疑問”とは?【親には言えない 第159話】by こっとん

関連記事:

まだ妊娠3ヶ月なのに…止まらない初孫フィーバー!娘の制止を振り切り突っ走る【ベビーカーたたみなさいよ!①】by シオリ

関連記事:

「その大学に医学部ないよ?」信じていた彼氏との関係が崩れる瞬間――彼女がすかさず放った“ひと言”とは?【親には言えない 第158話】by こっとん

関連記事:

よその子が手づかみで「あーん」…ソレ、食べなきゃダメ!?【独身と既婚どっちが幸せ?第111話】by ゆりゆ

関連記事:

「動けるじゃん、大げさ~!(笑)」高熱の妻に家事育児丸投げ――夫の“まさかの行動”に絶句【マンフル夫 #3】by 尾持トモ