窓を開けるとそこは…想像もしていなかった世界だった【4階だから大丈夫だと思っていたけれど…その日我が家は被災しました。令和元年台風19号③】 by はなうさ
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【向かいの201号さんが避難しなかった理由】
「なんで避難しなかったんだろう…」
そんな光景を横で見ていた旦那がポロっとこぼした疑問。
私たちが住んでいるマンション同様、隣のマンションも1階はほぼ確実に浸水するであろう場所でした。
2階なら大丈夫
よりも
2階もヤバイかも
という立地。
それでも避難しなかった。
それは「ペット」がいたからだ。
そう、頭を過りました。
隣のマンションの横を通る時、窓辺から外を眺めている猫がいたのです。
きっとあの部屋が201号室だ。
避難しなかったんじゃない。
避難出来なかったんだ。
うちも避難しなかったのは、4階だからということと、もう一つ。
猫がいたからでした。
向かいのマンションの人が泣きながら飼い猫と思われる名前を叫ぶのを聞きながら、きっと置いていけなかったのではないかと思いました。
(最寄りの避難所はペット不可だった為)
その後も救助活動は続き、雨風の音が次第に弱まり始めても救助隊の人の
「誰かいますか」という声が、ずっと辺りに響いていました。
台風のピークは過ぎたはずなのに、その日の夜は沼地に足をとられたように重たく、ますます暗く沈んでいくようでした。
続く
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⇒作者:はなうさ
⇒インスタグラム hanausagimama
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