台風一過の朝、職場から突然の電話が…【4階だから大丈夫だと思っていたけれど…その日我が家は被災しました。令和元年台風19号⑥】 by はなうさ
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私がぐーぐー寝ている間に、うちの旦那が連絡をとっていた保育園のパパ友経由でママ友たちにも我が家の安否が伝わっていました。
SNSって本当便利ですね。
幸い、保育園のお友だちの家はどこも浸水の被害もなく水も電気も無事という事でした。
すなわち、外にさえ出れば水も電気も使える。
そう思うと少しホッとしました。
そして旦那からもLINEが入っていました。
確かに家にいる気配がない。
この時、なんと家の外にはすでに吸引車が到着していて復旧作業がスタートしていました。休日の朝の8時過ぎにです。
これまたすごいことですよね。
しかし、水で色々な物が流されてきていて作業が出来ず、近所の人数名でしている撤去作業を旦那も手伝っているという事でした。
私と同じく数時間しか寝ていないのに、
片や撤去作業の手伝いを。
片やまだ身体半分布団に突っ込んだ状態で頭も身体も停止している。
この差はなんだろう。
旦那が朝撮った外の写真も数枚一緒に送られてきていました。
その中には買った土地の写真もあり、基礎部分がまだ水に浸かった状態でした。
水溜りに美しい朝日が眩しい空を反映させていて、無駄に良い写真なのが皮肉だなぁと思いつつ、ボーッと写真を眺めました。
わかってはいたものの、実際のその写真を見て「やっぱり諦めなきゃならないのか」
と後ろ髪引かれながら重い腰を上げました。
起きた子どもたちに菓子パンを出し、私は連絡をくれたみんなとお店の店長にも状況報告しました。
店長がすぐにくれた返信の
「お店のことは心配いらないのでご家族の安全を第一に」
という言葉や、みんなからの温かい励ましの言葉に目頭が熱くなりました。
【しかしその直後、職場から突然の電話が…】
停電した我が家にはラジオがありませんでした。
テレビもねぇ
ラジオもねぇ
スマホの充電ほとんでねぇ
な状態。
スマホのモバイルバッテリーは3つフル充電していたけど、この時点で1日で電気が復旧するかわからなかった為、スマホは必要最低限触りませんでした。
朝食後、子どもたちが目の前で遊んでいる様子はまるで日常そのもの。そこだけ切り取れば台風被害にあったなんて嘘みたいだなぁと思いながら、手持ち無沙汰な私はひたすらボーッとしていました。
着信があったので、旦那からだと思った私は着信画面を見て思わずドキっとしました。
それは働いている職場からだったからです。
お店ではなく、館から。
何事かと思って恐る恐る電話を取ると…
【お店にスタッフが来ていない⁉︎】
それは館の社員さんからの電話でした。
開口一番のテンションで電話先のパニックが私の脳内にビリビリ伝わってきました。
お店に誰も来ていない!?
店長と連絡つかない!?
さっき私の連絡にはすぐレスポンスあったけど…その後なにかあった!?
今日の早番は!?
シフト…スマホでしか見れない!!
秒で私もパニックになり、とりあえずこちらの状況を伝えたところ電話の向こうから思いもよらない言葉が返って来て私は言葉を失ったのでした。
◆今までのお話はこちら
★4階だから大丈夫だと思っていたけれど…その日我が家は被災しました。令和元年台風19号
★思っていた以上にハードだった!産後初の野外行事・お宮参りと写真スタジオの悲劇!シリーズ
★産まれてきた長男の顔にアザが…!出産後にはじめて知ったサーモンパッチとは?シリーズ
⇒作者:はなうさ
⇒インスタグラム hanausagimama
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