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再び鳴った電話の相手は…【4階だから大丈夫だと思っていたけれど…その日我が家は被災しました。令和元年台風19号⑨】 by はなうさ

【母からの電話。そして実家へ避難することに】

 

出たら実母だったんですが、こちらの現状はどうか心配の様子でした。

そして「もしよかったら」と、実家にみんなで帰ってこないかという提案を出され旦那に相談したところ、私と子どもたちは実家へ、旦那はこちらに残ってライフライン復旧を待ちつつネコのおまんじゅうのお世話をすることになりました。

 

そう決まった瞬間、

明らかに電話の向こうの実母のテンションが爆上がりしたのがわかって、思わず笑ってしまいました。

（去年、保育園に入園した次男が体調崩しまくり、有休と夏休み使い切ってしまって夏休み実家に帰れなかったから尚更喜んでいました）

 

父の車が到着する頃にはすっかり水も引いていました。

いつ戻れるかわからない不安を残しながら、旦那とおまんじゅうとしばしのお別れ。

子どもたちは突然やってきたじぃじに大喜び。

 

【マイホームを購入したことを父に話してみた】

 

車の中で、台風の話をしていて両親にまだ家を買ったことを伝えていないことに気づきました。

というか、まだ誰にも言ってませんでした。

話したらどんな反応をするんだろう。

 

恐る恐る伝えてみると

「おめでとう！！え！？」

という感じ。まぁそうなるよね笑

 

「でも、住む前で良かったじゃない」

父も、旦那と同じことを言いました。

 

空っぽになった私の身体が、車に揺らされながら相槌を打ちました。

やっぱり、住む前で良かったって思うしかない。

不動産屋にも連絡しないとなぁ。

着いたら職場にも連絡しないと。

水道電気、どのくらいで直るかなぁ。

道中、色々考えては答えが出ず、また考えての繰り返し。

「少し寝れば？昨日眠れなかったでしょ」

父にそう言われたけど、まだアドレナリンが出ているのかまったく眠くありませんでした。

これからどうなってしまうんだろう。

どんどんも膨れ上がる不安を、この日の夜、あることが吹っ飛ばしてくれることをこの時はまだ知りもしないのでした。

 

続く

 

～第1話はこちらから～

◆今までのお話はこちら

★4階だから大丈夫だと思っていたけれど…その日我が家は被災しました。令和元年台風19号
★思っていた以上にハードだった！産後初の野外行事・お宮参りと写真スタジオの悲劇！シリーズ
★産まれてきた長男の顔にアザが…！出産後にはじめて知ったサーモンパッチとは？シリーズ

⇒作者：はなうさ
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