初めて療育に参加した日、目にしたことは『娘だけが出来ない』という現実【長女ななの発達の話⑭】 by まめすけ
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2歳児クラスの療育に初めて参加した日のことです。
うちだけではなく、発達が気になるお子さんと保護者の方がこんなにいたんだと、
初めて知って驚きました。
共通の悩みを持つ保護者の方とお話出来ると、
自分がそれまで知らなかったことを知ることが出来たり、
自分一人では思いつかないようなことを工夫されていたりと、
とても勉強になりますし、
何だか話を続けるうちにお互いに連帯感のようなものを感じて
人と話をすることの大切さを感じた日でした。
療育は、お友達とのコミュニケーション、集団生活に慣れること、
皆同じ時間に椅子に座るというような、指示が通るように練習していくことも
療育の時間で大切なことだそうです。
ななは、絵本の読み聞かせの際に先生の真ん前に仁王立ちしてしまって、
周りのお子さんが「みえないよー」と教えてくれても、
座ることを私が促しても、
全てのことを聞く耳持たない様子で、仁王立ちのまま、絵本を見つめていました。
他のお子さんの様子を見ると、
保護者の方や先生が時間をかけて説明したり、
また、何の説明をしなくても自分で座れるお子さんもいましたし、
後ろを向いてお母さんのほうを見ているお子さんもいましたが
椅子に座るという指示は通っている状態で、
私が脇を抱えて持ち上げて座らせるのは簡単でしたが、
それでは強制的に座らせていることになってしまい、
なな自身の意思で座る(指示が通る)ことに意味があるので、
今日は仁王立ちのままで見守ってくださいということになり、
その日、椅子に座ることが出来なかったのは、ななだけというのが現実でした。
この状態は、「指示が通らない」という言い方をするそうです。
当時は、これは自閉症のお子さんによくみられることと説明を受けました。
「ななちゃんよっぽど絵本が好きなんだね!」と
笑ってくれた方もいらしたのですが、
実はこの頃のななは、家では絵本に全く興味を持ってくれず、
私がいくら読み聞かせしようとしても
向かい合わせに座ってくれることもない、
聞いてくれている様子もない、
自分から絵本を開くこともほとんどなくなった状態で
(1歳前は赤ちゃん用絵本を自分でよく眺めていましたが、
1歳過ぎから全く興味が無くなっていました)
絵本好きな子に見えるななと、
本当は絵本に興味が無い子というギャップも私にとっては衝撃で、
家では絵本に興味がないんですと、何だか言えなくなってしまって、
複雑な思いで帰宅したのを覚えています。
この後ななは、家以外の場所では
読み聞かせにとても興味を持つようになり、
療育の時も、この後の幼稚園のプレの時間も、
読み聞かせの時間だけは泣かないでいられたのでした。
療育では、4回目くらいからやっと、先生に促されれば座れるようになりました。
だいぶ後に、家でも絵本ブームが遅ればせながら訪れてくれて、
この時期読まなかった分を取り返すかのごとく、「読んで読んで!」になりました。
一体なぜこの時期は家での絵本拒否だったのか、今でもわからないままです。
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