妹が帰ってこないのに、お酒に溺れる父が出した答えは...~娘より酒を取るのかよ~【バラバラになった家族⑨】 by ワンタケ

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以上「娘より酒を取るのかよ」でした。

 

【娘より酒を取ったんでしょ?】

 

「娘が帰ってくるまでは酒を飲まない」とか「歩いて一緒に探しに行く」とか、本当に娘を大事に思うならいくらでもある選択肢の中で、父は「娘でなく酒を選んだ」ことがその日にハッキリと分かりました。

 

私はいつも、小学生の妹の事がとても心配でした(めちゃんこ大好きなので)。

携帯を持っている時代ではなく、夕方に終わる習い事の帰りでも冬は結構な暗さな上に、住んでいる地域は変質者大多発発生地帯(もしかしたら日本一)。

小学生が近所の習い事から1人で帰ってくるのが当たり前なご時世だったけれど、今思えば毎回お迎えに行っていれば良かったなーと思います。過保護かな…いやでも自分も小学生の時に知らない人に山に連れて行かれそうになったから、その恐怖で妹の事も心配で堪らなかった。

自分が夕方からのバイトに行く前までに妹が帰宅していないととても不安だった私は、ただ座って酒を飲む父を少しずつ嫌いになっていきました。

 

しかし自分の中で「好きな父」から「嫌いな父」への降格は意外と難しく、それまで大事にしてくれた思い出までも簡単に捨てられる訳ではありませんでした。

あの頃は好きか嫌いかの2択の狭間を行き来していたような感覚でしたが、今思えばやっぱり「好きでもあり嫌いでもある父」だったと思います。この時点ではまだ実害がなかったから。

 

【どうせ奪われる】

 

「言葉は無くても父からの愛情を感じていた」期間は、このプレハブを建てる前までだったと思います。

私がバイト代を貯めてプレハブを建てた事を、父も喜んでくれると勝手に思い込んでいたけれど、父にとっては真逆、苦しみの一つだったのかもしれません。

父の視点から見れば、溺愛してくれた祖母が亡くなった事から始まって、弟が川に流され、産みの親から同居を断られ、妻からは頼られず、娘もどんどん自分から離れて行こうとしている。

父は「みんなどうせ自分から離れて行く。どうせ奪われる」という諦めとともに、お酒に飲まれていったように思います。

 

私がプレハブを建てた理由は「家が狭くて部屋が欲しかったから」ですが、それと共に「実家から出る気は無い」という意味もありました。

高校生の頃の自分は「父と母と妹と暮らす事が当たり前」だと思っていたからです。一人暮らしの願望も全く無く「もし縁があって誰かと結婚する事になるまではここに住むだろう」と思っていたからこそプレハブを建てたのですが、高校卒業後に家を離れるきっかけが突然訪れました。

 

しかしその前に、高校卒業一歩手前のお話「うちの子と関わらない方がいいよ」に続きます。

以上、「きのう何食べた?」を見返しては同じ料理を作って鼻息を荒くしているワンタケがお送りしました!(グラタンに缶詰の蟹みそ入れたらうめー!)

 

つづく

 

~第一話はこちらから~

 

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