カーテンからかすかに見える人影が家の中をうかがっているように見えました。
それはどうやら男性のようで、でもやはり夫ではない…。
リビングの窓だけではなく、一階にある全ての窓を確認するように家の周りを歩く音…
家の中に誰もいないと確信しているかのように、気を遣うことのないその音はとても大きく響き渡りました。
ここで娘が起きて泣いたりしたら。
家の中に誰かがいるとわかったら。
今度は強引に入って来るかもしれない！！
そんな恐怖に襲われ、何もできずにただただ何事もないよう祈りました。
よかった…どうやら諦めてくれたみたい…
全部の窓を閉めていて本当によかった。本当によかった！
そう思ったものの、心臓の音が止まず不安は拭いきれません。
隣の住民は朝から夜まで家族全員働いており、平日の日中は常に留守。
うちがダメなら今度は隣の家…！？
つづきます。
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