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担任のセリフに怒りがこみ上げ…クラス中が唖然とした私の行動~消えない記憶~【いじめの加害者と被害者の経験⑬~最終話~】 by もち

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担任目掛けて花を投げつけました。

 

 

教室内はシン…と静まり返りました。

 

しかし担任も他の人も誰も何も言わず、

次々と一輪の花を渡してホームルームは終了しました。

 

 

やっとこのクラスから解放された。

 

 

 

安堵感でいっぱいになり、もう二度とこのクラスの子達と会うこともないだろうと清々しい気持ちで教室を出ました。

他のクラスの友達とワイワイしながら卒業を喜び合いました。

 

 

そして迎えた高校生活は、中学の頃とは打って変わって楽しい毎日を過ごしていました。

 

 

メガネも外し高校デビューを果たし、部活に明け暮れる毎日。

 

中学の同じクラスの子も数名同じ高校に入学し、話しかけられましたが今更何も話すこともないので、笑顔だけ返してそれ以降接点は何もありません。

真弓や梨香子、浩子とも一切関わりはなく関係は遮断。

 

中学時代は苦い苦い思い出となりました。

 

 

高校2年生頃、母から懐かしい名前を聞きました。

 

 

母:卒業式の日、担任から「このクラスはいじめのない良いクラスだった」って言われたって言ってたでしょ?

私:あぁ、そんなこともあったね。

母:あの後、大ちゃんが担任に…

 

 

 

「先生はこのクラスはいじめのない良いクラスだって言ってたけど、

いじめはいっぱいあったし、もちは長い間ずっと無視され続けてたんだよ。気づいてないわけないよな?

先生のことは嫌いじゃなかったけど、あれは無いわ。見損なった。」って言ってくれたらしいよ。

 

 

 

 

母:大ちゃん、良い子だね。

私:うん。ありがたいわ。

 

大ちゃんは違う高校に行ったので連絡先がわからずお礼を直接伝えられていません。

連絡先を調べようと思えば簡単に調べられたけど、これ以上過去に囚われたく無いのでそっと胸にしまいました。

でも大ちゃんのおかげで苦い思い出は救われて、温かなものに上書きされました。

 

 

 

 

〜あとがき〜

 

現在私の娘は小学6年生。

来年中学生になります。

多かれ少なかれこうした思春期のいじめに遭遇するのでは無いかと危惧しています。

加害者になっても被害者になってもどっちも辛い経験になります。

娘に限らず集団生活をしている女子みんな、自分が後悔しない道を進んでくれたらいいなと願いつつ今回この漫画を描こうと思いました。

 

 
 

~第1話はこちらから~

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