長年父からされ続けた体罰。大人になった今、母にその事を伝えると…【大人は覚えておけない③】 by 渡部アキ

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◆今までのお話

【大人は覚えておけない】シリーズ一覧

 

 

父から私はよく平手打ちをされていたのですが、「成績が悪いとビンタ」「ご飯中のマナーが悪いとビンタ」は割と理由を覚えているのですが、その他細かい理由はほとんど覚えていません。

そのため「父が気に食わないことがあるとビンタ」とまとめて書きましたが、実際には私自身気が付かないうちに叩かれていたケースが多いのです。

 

父はビンタをする前に下唇を噛む癖がありました。

そのため、その顔を見ると「これからビンタの始まりだ」と恐怖に震え、その顔をして近づいてきた時が体罰のスタートなので、「理由はわからないが、なぜか気が付かないうちにその顔をして近づいてこられた」という感覚でした。

 

「土下座100回」というのはビンタしてもなお怒りがおさまらない場合にやらされました。

その名の通り100回土下座をすれば許してやる、というものだったのですが、子どもということもあり「ごめんなさい」と言いながら数を数えることは難しく、いつまで経っても100回に到達することはできませんでした。

 

晩御飯の時には家族全員一緒に食事を取るというルールがあったため、父が怒り出すのはその時が多く、「土下座100回」の時には家族全員が晩御飯を食べていたので「みんな食事してて、こんなの誰も見ていないのに何の意味があるのだろうか」と虚しさと悔しさを感じていたのを覚えています。

 

いつの間にか食事の時間が嫌いになり、食事をすることにあまり興味がなくなり、子どもの頃の私は痩せていました。

 

 

※次ページに続きます。

 

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