
「ちゃんと食べてる?ちゃんと寝てる?」
なんで桐生さんはこんなことを聞いてきたのでしょう?
ちゃんと寝てるし食べて…

実は私この頃人生で最大に痩せていて。
38kgまで体重が落ちていました。
よーく考えたら夜もなかなか眠れていないような気もするし。
よーく考えたら食欲がないってそのまま食事をスルーしていたような…。
私としては「なんか痩せてんなーふはははは」くらいの感じだったのですが。
不眠、食欲不振、抑うつ気分、急激な体重低下、まあ頭痛や胃痛もありましたよね。
今思えば髪の毛バッサバサで肌艶など失われていたと思います。
自分ではそこまででもないと思っていましたが結構なダメージを受けていたんですね。
桐生さんは私のそんな姿を見て心配してくれていたそうです。

桐生さんは今の私を救うために
そしてさらに穏便に辞められるように
「病院に行って診断書もらっておいで」という助言をくださいました。
でもなんせ自分では大丈夫だとは思っているので。
「モデル体型フッフー!」くらいの感覚だったので。
桐生さんが深刻にそう言ってくれているのに。
「この程度で診断書なんてもらえないっすよ!」
なんて笑い飛ばしました。
自分では気づかないんですよね。
どのくらいストレスがかかっているのか。
むしろ「ストレスを受けている」という状態が
正常に判断できないこと
「自分は大丈夫」と根拠なく思っていること
それがそもそもおかしい状態です。
でも一応病院に行ってみました。
違うなら違うでまあいいしと思いながら…。

あっさりと「仕事休んでください」と言われました。
ありのままを話しただけなのに。
むしろ向こうから
「辞められる?診断書だそうか?」と聞いてくれたほど。

言い方ー!
まあもうなんでもいいよ。辞めさせてもらえたら。
ところが所長からは意外な一言が…。
※次ページに続きます。
