不登校になった私に父がくれた『人生を変えるプレゼント』【性被害に遭って10年ひきこもった私が娘と出会うまで⑤】 by たんこ

◆今までのお話

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この頃になると我が家は実家同居をやめ、
両親と弟の4人での生活を送っていました。

実家同居解消の理由は、とにかく姑との戦いでストレスフルだった母に
私が別居を勧めたのがきっかけでしたが
限界だった母は、「来ました！」とばかりに同居を解消。

不登校気味の娘を抱えながらも、母のストレスは少し軽くなったようでした。

 

 

私も、学校へ行かないことを咎め、母を責める祖父母の視線がなくなったことで
少し気持ちが楽になりました。

が、不登校も加速。

 

両親は、強く登校を強制することはありませんでした。
あったのかもしれませんが、その頃の記憶はあまりなく、ぼんやりとしています。
思い出せるのは、たまに会う祖父母のことや、弟とテレビゲームで遊んだこと、
小さな猫を拾って、ミルクで育てたこと……

家族がブチ切れず、見守ってくれていたからこそ、
流れていた穏やかな時間でした。

 

私自身も、まだ自分の身に起きたことを深く理解していないために
そこまで気に病むこともなく、過ごしていました。

しかし、両親はすごく悩んでいたと思います。

 

 

この頃はスマホもネットもない時代。
私の楽しみはたまに見るテレビと、ラジカセで聞く深夜ラジオくらいでした。

気になったことをすぐに調べられる今の時代とは違い、
私は顔も知らないヴィジュアル系バンドの面白ラジオを聞き続けていました。

 

 

そんな私にある日、父が大きなプレゼントをくれました。

 

 

 

※次ページに続きます。

 

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