弟の怒りはピークに達した。

怒りで震えながら問い詰める弟。
だけど、それでも義妹は頑なに口を閉ざしたまま…。
三人の間に、沈黙が流れた。
…しばらくして、弟がフラリと立ち上がった。



虚ろな顔。覇気のない目。
弟の様子のどれもが、この状況を受け止め切れていないことを物語っている。
…無理もない。

弟は、そのままフラフラと立ち去ってしまった。
義妹はいまだ、気まずそうに俯いたまま…。
そんな義妹を残し、私は弟を追いかけた。



そう言い残し、弟は去っていった。
…もう、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
こんな訳の分からない話をされて、これからどうしたらいいんだろう。
二人の間には、これから子どもが生まれてくるというのにーーーー。

しょうたの気持ちを思うと、胸が痛む。
…そして、
えいこの胸には、もう一つ、チクリと痛む傷があった。

…義妹に言われた、あの言葉。



弟夫婦の行く先は…!?
続きます。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
前作『したたかな義妹が強すぎる』はこちらから
作者:まるちゃん
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