理想的な親子の時間を過ごせたはずだったのに…大人が本気になった時! by さやけん
我がむすこは、NHK Eテレで放送されている「ピタゴラスイッチ」という番組が大好き。
中でも「ピタゴラゴール」や「ビー玉ビースケ」シリーズがお気に入りで、
プラレールやブロックなどを使って試行錯誤を重ねて自分でいろんな方法でピタゴラゴールを仕上げようとします。
しかしなかなか奥が深くて難しいピタゴラゴール。
4歳の自分にはちょっと難しい。
あ、そや。
そこに大人がおるやん。
「おかあちゃん、ピタゴラゴールつくって」
ちょ………大人がなんでもできると思ったら大間違いなんやで…
色々理由つけて逃げることもできましたが、
目をキラキラさせておねだりするむすこに、
なんとしても期待に応えたい親心。
そんなわけでプラレールでなんとか複雑かつ魅力的なピタゴラゴールを
作ってあげることにしました。
本気になると大人はすごいのです。
誰かに見せずにはいられないほど立派なものが出来てきました。
しかし「複雑で魅力的」を目標にしたこのコースは、
色々と失敗も多く課題も多いのです。
脳みそフル回転でどうしたものかと悩んでいると、
「あ、こここうしたらええやん!」
と4歳のむすこの小さな手が、ぬっ とコースに伸……
ばさせねぇよ!!!
邪魔するんやない!!
お母さんは今本気なんやで!!
大体作ってとお願いしたのはむすこやろ!!
触るな!口を出すな!黙ってみておけ!!!!
どばかりに伸ばした手をガシッと掴み触らせようとはしない母。
大人を本気にさせてクリエイティブ魂を奮い立たせると、
その人間は大人げなくなり、
子どもより子どもっぽい厄介なことになるので危険です……
一緒に考えて作れたら素敵な親子の時間になったはずなんですけれどもね。
しっぱいしっぱい。
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